ナボナの世界進出も!?「亀屋万年堂」の買収劇に菓子業界が寄せる期待

 菓子製造販売の大手シャトレーゼホールディングスは、お菓子のホームラン王「ナボナ」で知られる老舗和菓子店の亀屋万年堂の全株を取得し、子会社にしたと1月25日に発表した。和洋菓子店の閉店や経営破綻が続々と伝えられる中、亀屋万年堂を買収したシャトレーゼには「菓子業界の救世主」と称賛する声があがっている。

「シャトレーゼは今回の買収について『互いの企業理念は親和性が高く、双方の強みを生かすことで、お客様に新たな付加価値を提供できると判断した』と説明。今後はフランチャイズでの全国展開も視野に入れているといいます」(社会部記者)

 今回の買収に対しては一部否定的な意見もあるが、ここ数年、和洋菓子店は原材料の上昇や人手不足も重なり、倒産する店舗も相次いでいるのだ。2018年には花園万頭や「瓦せんべい」で知られる人形町亀井堂など老舗の有名店も次々と経営破綻に追い込まれているのだ。

「そうした意味で、亀屋万年堂も全国的に高い知名度はあるものの、店舗は東京と神奈川に約30店舗程度しかありませんし、上手にブランド力を活かせていない現状もあります。一方でシャトレーゼは全国に600店舗以上を展開しており、これまでも経営再建中だった福岡の老舗菓子屋『さかえ屋』を買収、商品を活かしながら共存共栄させていることから、亀屋万年堂の商品も全国に届けることができるのではないでしょうか」(経済ジャーナリスト)

 海外にも約80店舗ほどを構えるシャトレーゼ。今後は亀屋万年堂の和菓子が世界進出なんてこともあり得るのかもしれない。

(小林洋三)

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