わずか12分で完売!スパイスを駆使した「食べるボードゲーム」の魅力とは?

 裁判傍聴芸人・阿曽山大噴火はボードゲームの専門家でもある。2021年にはどんなボードゲームが流行るのか。「世界初」と言われる革新的なゲーム内容を徹底解説?

 2020年は家族と過ごす時間が長くなったためか、ボードゲームやカードゲームなどのアナログゲームの売れ行きが良かったそうです。ここ数年ボードゲームもブームの兆しがあって、人生ゲームやUNOなどの定番ゲームだけじゃない様々な種類のゲームが発売されているんです。

 そんな2020年の締めくくりに前代未聞のボードゲームが発売されました。なんと、食べるボードゲーム!その名は「ゲーミングスパイス」です。食をテーマにしたゲームではなくて、ホントに食べて遊ぶので賞味期限があるボードゲームなのです。こんなゲーム、多分世界初!

 箱に入っているのは、8種類のスパイス(クミンシード・カイエンペッパー・ブラックペッパー・ピンクペッパー・バジル・カルダモン・シナモン・グリーンペッパー)と味を表す形容詞が書かれた46枚の味覚カード。これを使って食べながら遊びます。

 ゲームは1人が司会のようなボス役になり、残りの人は「電脳美食倶楽部」の一員となって食事をすることになります。

 ではゲームの流れをカンタンに。

【1】ボス役は、全員が目を閉じている間にスパイスを複数調合してスパイスブレンドを作ります。

【2】ボス役は、事前に準備した食材にスパイスブレンドをふりかけます。食材は生ハムがおすすめらしいですが、チーズでもビスケットでも問題ないそうです。1人分にだけスパイスブレンドを掛けないスパイスブレンド抜きの食材を用意します。

【3】ボスは1人ひとつずつ食材を配り、全員渡された食材を食べます。スパイスが掛かっていない食材を食べた人はスパイになります。

【4】食べ終わったら、味覚カードを使って味を表現します。

【5】全員で話し合って誰がスパイなのかを当てます。当たれば電脳美食倶楽部の人達の勝ち。ハズレたらスパイの勝ち。

 ゲームはこんな流れになっています。プレイヤーが疑心暗鬼になって進める人狼ゲームの味覚バージョンと言ったところでしょうか。

 みんなで同じ味のスパイスを食べているので似たような感想になるはずなのに、変な感想を言う人がいたらスパイって事になりますかね。でもみんな味を的確に表現出来るとも限らないですしね。一体誰がスパイなのか…という心理的な駆け引きが醍醐味とも言えます。

 アナログゲームの祭典である「ゲームマーケット2020秋」では、わずか12分で完売したという話題のボードゲームなのですが、増産して販売元の「The_MIX」のサイトで購入可能になりました。年明けに家族で変わったボードゲームを楽しみたいという方は是非!

阿曽山大噴火(あそざん・だいふんか)

大川興業所属のお笑い芸人であり、裁判所に定期券で通う、裁判傍聴のプロ。裁判ウォッチャーとして、テレビ、ラジオのレギュラーや、雑誌、ウェブサイトでの連載多数。

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