「バンクシーからオファー」で訂正文掲載!江頭と天才画家の間で何が起きた?

 イギリスを拠点に活躍し、社会風刺を凝らしたストリートアートで世界的に有名なアーティストであるバンクシーの作品展覧会にお笑い芸人・江頭2:50によるオマージュ的な作品が飾られた。しかし、嬉々として報告する江頭に対して、ネット上では批判めいた指摘が相次いだという。

 今年3月、江頭は自身のYouTubeチャンネル「エガちゃんねる」にて「バンク尻ー」と題した動画を公開。“後ろの穴”から小麦粉を噴射して、あらかじめのりが塗られた型紙に吹きつけるという手法を用いて、バンクシー作品のパロディアートとして「バンク尻ー」を発表していた。

 その江頭作のアート作品「バンク尻ー」が、横浜の複合型エンタメ施設「アソビル」にて開催中の展覧会「バンクシー展 天才か反逆者か」に7月29日より展示されることとなったのだ。それを受けて江頭は、同チャンネルにて「【速報】本家バンクシー側から電話がかかってきました」と題した動画を公開し、動画内には「『バンク尻ー』に本家バンクシーからコラボのオファー」とテロップが掲げられ、展示が完成されるまでの様子が映された。しかし、これに対して「バンクシーからコラボオファーって嘘で釣って再生数稼ぐのやめてくれ」「本人からオファーがあったように誤解を招く」と指摘するコメントが続々投稿されたのだ。

 実はこのバンクシー展、そもそもバンクシー公認のものではないのだ。

「バンクシー本人は展覧会の開催に携わっておりません。バンクシーは本人のものとされる公式サイトで、この展覧会は自分が同意したものではないと主張しています。バンクシーがコレクターに譲った作品が展示されているので、展示作品個々は公認で著作権もクリアしていますが、展覧会自体は非公認。それどころか、自身の関わりなどないこの展覧会を『フェイク』だと揶揄しています。本人に『フェイク』と言われてしまった展覧会への展示を、あたかもバンクシーからオファーされたような表現を用いたのは誤解を招く表現だと言われても仕方がないでしょう」(経済誌ライター)

 指摘を受けて、「エガちゃんねる」は動画の説明欄にて「動画内で『本家バンクシー』との表現がありますが、この展覧会は本人が主催しているものではないため、表現に誤りがありました。お詫び申し上げます」と訂正されている。江頭ファンの間では「本家公認とぬか喜びしたエガちゃんが可哀想」と同情の声もあがっているが、いつか「バンク尻ー」の芸術性が認められ、“本家”の目に止まる日は訪れるだろうか。

(浜野ふみ)

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