「何を言ってもダメ!」
ジャニーズ事務所を退所した元NEWSの手越祐也に強烈なダメ出しをしたのは女優の泉ピン子だった。6月28日、「アッコにおまかせ!」(TBS系)に生出演したピン子は、終始エキサイトした様子で怒りをブチまけた。番組では渡部建の「不貞問題」についても触れ、密会場所となった六本木ヒルズでよく買い物していたこともあって、「あそこ(トイレ)は入れないもんね。あそこでやってたと思うと」と憤慨したピン子。「出しゃばりババアの独り言ですから」とエクスキューズを入れたものの、話題が手越の退所におよぶと、この日いちばんの盛り上がりを見せたのだった。
手越が銀座で医療従事者と会食を行った際、「コロナウイルスをうつされても面倒臭いので」(退所会見より)と、「ステイホーム」をしていた女性を“選抜”したことについて、和田アキ子が「家にいた人を外に連れ出したらアカンやんか」とバッサリ。これに呼応する形でピン子はこうまくし立てた。
「医療従事者に何かやりたいんだったら、この時期に医療従事者に迷惑かけるように(外に)出ちゃいけないでしょ。私たちもずっと家の中にいたんだから」としたうえで、「あなたは勘違いしている! ジャニーズにいたから、いろんな人が寄ってくるの。私は50年以上芸能界にいるからわかるけど、若い頃、金持ちがいっぱい来たよね」とアキ子に同意を求めた。さらに手越の会見について「見ていてもスキだらけよね」とダメ出しするのを忘れなかった。
これにはネット上でも賛否両論。《テレビの枠だけで物を言うアキ子とピン子の老害コンビ。手越はYouTubeとかもっと広い世界を目指すんだから、地上波NGでも事務所の後ろ盾がなくてもちっとも痛くないはず》《ピン子の弱い者イジメにしか聞こえない。(確執報道が出た)えなり君が『渡鬼』に出なくなった理由を説明してほしい》《手越くんはファンが減ることも覚悟してあえて会見をやったのに、何も知らないピン子が口出しすることじゃない》と、手越を擁護するコメントも見られたが、《女優として半世紀にわたって活躍してきたキャリアを考えると言葉の重みが違う》と、ご意見番の叱責に肯定的な見解が大半を占めていたようだ。
「まるでメリー(喜多川)さんが乗り移ったようなコメントでした」と振り返るのはジャニーズ事務所に近い芸能プロダクションの幹部だ。メリー喜多川氏といえば、長らくジャニーズ事務所の社長として実務を取り仕切り、「ジャニーズの女帝」とも言われた人物。すでに第一線を退き、会長職に就いているが、今も日本の芸能界に大きな影響力を持つと言われている。
「ピン子さんといえば、言わずと知れた橋田ファミリーの“番頭格”。そして脚本家の橋田寿賀子さんといえば、メリーさんと同じマンションに住んでいて、かつては月に1回食事会をしていたほどの仲。そして長寿シリーズとなった『渡る世間は鬼ばかり』でも少年隊の植草克秀をはじめジャニーズ所属タレントが多く出演しています。当然、ピン子さんもジャニーズ事務所に関してまったくの無知というわけでもなく、キャスティングや事務所の慣習についても橋田先生からいろいろ聞いているはず。『あなたは勘違いしている』というのは、ただ単に怒りをぶつけたというより、メリーさんや橋田先生の意をくんだ発言かもしれませんね」(前出・芸能プロダクション幹部)
ジャニーズ事務所を退所したことで人気番組「世界の果てまでイッテQ!」(日本テレビ系)やラジオのレギュラーを降板することとなった手越。今後しばらくはピン子の目の届かないYouTubeを主戦場とするのが賢明かもしれない。
(竹下光)