遅れてきた平成の怪物・清宮にブレイクの予兆!手のひらに表れた変化とは?

 令和の怪物・佐々木朗希(ロッテ)がシート打撃で160キロをマークした5月26日、昨夏の甲子園大会の雄・奥川恭伸(ヤクルト)も実戦さながらのブルペン投球を披露した。早期デビューを予感させる2人の躍動感を見ていると、この勢いでプロ野球界の閉塞感も吹っ飛ばしてくれそうだが、主役になりそうなヤツがもう一人いた。忘れかけていた天才、清宮幸太郎だ。

「いちばん懸念されていたのが、体力不足です。プロ3年目の今年、ようやく開幕一軍を果たしてくれそう」(スポーツ紙記者)

 北海道日本ハムもチーム練習を再開した。投内連携、シートノック、フリー打撃など“休憩ナシ”の練習が約4時間も続いたが、清宮の表情から笑顔が絶えることはなかった。昨年10月、右肘関節形成術を受け、今春キャンプは二軍スタートとなった。それも、別メニューで体を鍛え上げるような練習はほとんどできなかった。3月上旬、リハビリ明けと同時にいったん一軍に合流したものの、その後は「開幕戦が近づいてきたから、レギュラー優先」とのことで、二軍落ち。この時点で「今年も二軍スタートか…」と思われたが、ウイルス禍によるペナントレースの延期が、再調整に必要な時間的余裕をもたらしてくれたようだ。

「怪我が多いので、頑張っても、無理をした分、また体のどこかを痛めてしまうような…。でも、今回は認めてもいいと思います」(球界関係者)

 プロ野球選手のほぼ全員が打撃手袋をしてバットを持つのでわからないが、清宮の手のひらはマメだらけなのだという。

「マメができるのは正しくバットを触れていない証拠」という解釈もあるが、「手のひらが固くなって、そのままマメになった感じ」(前出・球界関係者)と、努力の跡との証言も聞かれた。

「もともと、下半身がガッチリしていましたが、臀部付近が少し大きくなりました」(前出・スポーツ紙記者)

 プロ野球界では「体が大きくなったとき、選手はブレイクする」というのがひとつのセオリーになっている。今季、日本ハムで体が大きくなった選手はこの清宮と、吉田輝星。今季は、平成最後の怪物であるこの2人も要注意だ。

(スポーツライター・飯山満)

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