お笑いコンビ・TKOの木下隆行が5月25日に自身のYouTubeチャンネル「木下プロダクション」を更新し、多くの誹謗中傷やアンチコメントに悩まされている現状について語った。
SNS上での心ない誹謗中傷に悩まされていた女子プロレスラー・木村花さんの逝去により、ネット上における匿名での“暴言”への罰則強化の必要性が叫ばれている中、木下もその胸中を吐露。
「僕が今思う、誹謗中傷についてをお話ししたいと思います」と切り出した木下は、実際に自身の動画に付されたアンチコメントの数々を、書き込んだユーザー名と共に紹介。「逝けデブ」「コロナにかかれ」「なぜ生きてるの」といった明らかに度を越した暴言から、「最低」「みんな許さんから俺も許さん」という過去の木下のパワハラ行為を咎めるものまで、様々な声を取り上げると、「これをどう感じるでしょうか? 初めて見た方はちょっとショックでしたでしょう。これを言われて気持ち良い人はいないです」と語った。
また、「(誹謗中傷を)受ける側としては、その数が束となって、大きな塊となって、死に追いやることになると思うんです。皆さんにとっては一つのツイートかもしれないですが、これで実際に命を絶ってる方もたくさんいます」と、一つ一つの中傷が取り返しのつかない事態に繋がるとも説明。それでも尚、自身に対して否定的なコメントを残したいのであれば、「面白く書いて。笑えるコメントにしてくれ。ユーモア、センスのあるコメントに」と要求し、「これからもまだアンチコメント、誹謗中傷来るようであれば、よし開示請求しよう!」と、今後はコメントを書き込んだユーザーの特定作業に動く可能性を示唆している。
「たしかに『コロナにかかれ』といった暴言は看過できないものであり、許されるものではありません。しかし、そうした過激な誹謗中傷の書き込みと、『最低』や『俺は許さない』といった木下の過去の振る舞いに対する批判を一緒くたに並べてしまうことには疑問の声もあります。というのも、そもそも木下が批判に晒されているのも、後輩の芸人の顔面にペットボトルを投げつけ、また、安田大サーカスのクロちゃんの顔を踏みつけたという暴力行為にあり、それらに対する批判が長く寄せられてしまうことは自業自得とも考えられます。ネットでも木下の主張には『パワハラは非難されて当然の行為。自身への非難を都合よく誹謗中傷にすり替えてませんか?』『あなたの場合は確実に被害者がいた様に思えます』『自分が嫌だと思うコメントは全て誹謗中傷なのか? 否定は中傷ではない』との反論が上がりました」(テレビ誌ライター)
もしも木下が自分の主張に対する反論意見が全く見えない世界を求めているのであれば、今後のYouTube活動はかなり厳しくなることが予想される。
もちろん、コメント欄を完全に閉鎖するのも一つの策だが、木下は定期的に“あなたのコメント読みます“と銘打った企画を展開しており、肯定的なコメントについては今後も書き込んで欲しいというスタンスなのかもしれない。
いずれにしても、誹謗中傷と反論とを同列に並べていては、問題を根本から解決することは困難になってしまいそうだが果たして…?
(木村慎吾)