期せずして、有名芸能人を多く輩出してしまう学校がある。スター予備軍が日本一集まっている東京ではなく、関西、そして九州に存在している。
関西の場合は、およそ6000人の所属芸人を抱える業界最大手の吉本興業大阪本社があるため、お笑い濃度がかなり高い。その吉本芸人が多く通っていた“迷門校”があるという。
「大阪の中でもベッドタウンで知られる、大阪府茨木市にある茨木西高校です。もっとも誇れるのは、ナインティナイン。岡村隆史と矢部浩之がそろって同校出身でサッカー部の先輩と後輩でした。矢部の兄で元吉本芸人の美幸も同校の出身です。さらに、吉本新喜劇の座長で、女装キャラ『すち子』こと『ドリル、せんのかぁ〜いっ!』のツッコミでおなじみのすっちー、南海キャンディーズのしずちゃんこと山崎静代も卒業生です」(芸能ライター)
ほかにも、吉本坂46のRED所属で吉本新喜劇の美人女優・小寺真理、ブラジルとのハーフ芸人である植野行雄(マテンロウ)も同校を巣立った。
いっぽう、福岡に目を向けると、ある学校が浮上してくる。
「福岡の繁華街・天神からおよそ3キロのところにある福岡市立高宮中学校が、“有迷校”。卒業生はタモリ、森口博子、博多華丸、氷川きよし、高橋真梨子など。校舎の入口には、フジテレビのお昼の顔であった『笑っていいとも!』が終了したとき、同窓生たちがタモリさん宛に贈った花へのお礼状が飾られているそうです」(前出の芸能ライター)
この中学校は地域の絆を重んじているため、卒業生による総会を3年に1度開催。先の大物スターからは今でも、ビデオレターや祝電が届くという。また、有名タレントたちが参加できる「福岡県人会」という飲み会もあり、改めてその郷土愛の強さを感じさせる。
これらの迷門校から新たなスターが誕生するのもそう遠くないかもしれない。
(北村ともこ)