ところで新庄は、復帰宣言と並行して、「NHKから国民を守る党」の立花孝志代表から政界進出オファーを出される事態にもなっている。すぐさま〈僕にオファーありがとちゃん〉とSNSでレスポンスをし、政界進出への含みを持たせているのだ。
仕掛け人である立花氏が、「政治家・新庄」の勝算についてこう答える。
「衆議院選挙の比例区での出馬を考えています。新庄さんはプロ野球のスター選手なので、当選定数の多い地元・福岡県か、選手時代に支持者が多かった北海道で出馬すれば当選はほぼ確実です。一部で報道されていたように、パスポートを取得して私がバリ島までご本人を訪ねる計画でしたが、新庄さんサイドと東京で打ち合わせすることになりました。日程は近々で調整中です」
一方、球界関係者は、新庄の金欠っぷりを心配する。
「多くのメディアで報じられていますが、過去に財産管理を任せていた近しい人物に25億円をだまし取られており、先日配信された課金制の動画では『貯金残高73万円』と寂しい懐事情を告白していました」
10月に開設したYouTubeチャンネル「新庄造園」では、日本円をいかに高レートでバリ島の通貨に両替するか、レクチャーする動画を投稿。少しでも高く両替するために、両替所をハシゴするいささかセコい一面を公開していた。
バリ島にいながらも生活感丸出しの現状に、ユーチューバーとしての話題作りのために現役復帰を宣言したのではと、一部ではいぶかしむ声も上がっているのだが、
「来年のトライアウトに向けてトレーニングをしているのは本心でしょう。NPBの12球団合同トライアウトではなく、清原が監督を務める『ワールドトライアウト』に照準を合わせていると宣言しています。運営側としても今回の清原に次ぐ広告塔に仕立てたい思惑があるでしょうね」(球界関係者)
清原にせよ、新庄にせよ、球界復帰を目指す気持ちがたとえ純粋であったとしても、その背後では有象無象の皮算用が付きまとう。
立花氏が明かす。
「新庄さんのタレント力があれば、いくらでも稼げます。私なんかでも2〜3時間の講演会のギャラが150万円くらいです。球界のスターなら、その数倍のギャラは稼げますよ。早い話、政治家になれば収入は下がるでしょう。それでもオファーに対して前向きなのはありがたいことです。もしプロ野球選手に復帰すれば、史上初のプロ野球選手兼代議士が誕生しますよ。ちなみに、私は清原さんにも政治家転身のオファーをしたのですが、こちらも乗り気だった。ところが、多額の借金があるために、今はより稼げるタレント業に重きを置きたいようでした」
球界復帰への道には「地雷」が埋まっている。一筋縄ではいかないだろうが、清原と新庄ははたして、スターとしての輝きを取り戻せるか。