4分の1のコストで済む!?カレーは作るよりレトルトのほうが安上がりだった

 子供のいる家では家庭料理の定番メニューとして人気のカレーライス。だが、最近は物価の高騰などにより食卓に出す頻度が以前に比べて減った家庭が多いと言われている。

 帝国データバンクが今年4月に発表した「カレーライス物価指数調査」によると、家庭のカレー1食あたりのコストは過去最高となる429円。牛丼チェーンでもっとも安いすき家のカレー(並盛)が490円のため、利用するクーポンの額によっては家のカレーよりも安上がりになる可能性もある。

 カレーは一度に大量に作れ、時短レシピなどを利用すれば調理にかかる時間や手間も少ない。同時に少し前までは節約メニューとしての役割を果たしていただけに、家計を抑えるためにカレーという利点はもはや失われてしまった格好だ。

「ただ、主婦の中には『これなら自分で作るよりも安い』とレトルトカレーを使う家庭が増えています」(主婦向け情報誌編集者)

 レトルト業界も値上げの煽りを受けているが、カレーの場合は値段もピンキリ。1食500円を超える高級品もある中、店頭小売価格が1食あたり100円前後の低価格のレトルトカレーも思った以上にバリエーションがある。

「1食パックで販売されているものだと『咖喱屋カレー』(ハウス食品)や『あじわいカレー』(エスビー食品)、『カレー職人』(江崎グリコ)など。また、イオン系スーパーなどで扱っているトップバリュをはじめとする各プライベートブランドのカレーも低価格で人気商品となっています」(同)

 他にも複数パック売りの「レストラン仕様カレー」(日本ハム)や「食研カレー」(日本食研)、「カリー厨房」(ハウス食品)、「プロクオリティビーフカレー」(同)、「RGビーフカレー」(ベル食品)、「得うまカレー」(光商)、「ビストロ倶楽部濃厚カレー」(丸大食品)なども1食あたりの価格は安いとか。

「なかでも便利なのは封を開けずにレンジでチンできるタイプの商品。ソーセージやチーズ、素揚げした野菜などのトッピングを加えるだけで見栄え的にも豪華になります」(同)

 レトルトになってもカレーは庶民の味方だったようだ。

ライフ