コメ価格の高止まりで、安価なベトナム産のジャポニカ米や、米国産カルフォルニア米を購入する人が増えている中、今度は韓国が日本にコメ20トンを輸出するという。
「韓国農協」の公式Webサイトを見ると、トップページに大きく「玉泉農協 2024年産 韓国産お米」のバナーが貼ってあり、価格は4キロで送料込み4104円(税込み、以下同)。10キロは送料無料で9000円で販売されている。
韓国米は日本米と同じく、短粒種のジャポニカ米が主流で、現地では4キロが日本円で約2000円、10キロ約4000円で販売されており、ノーブランド品はそれぞれ1500円、3000円程度とさらに安い。日本は国内農業者を保護するために、輸入米には1キロあたり341円の関税を課していることもあり、現地価格と比べると、日本向けの販売価格は決して安いとはいえない。
では、「味」どうか。韓国農協サイトではすでに「在庫切れ」になっていて、その人気のほどが知れるが、韓国米はキムチやナムル、汁物など、味の強いおかずに合うように、主張が控えめな品種が好まれるため、主食というよりはむしろ、おかずの味を引き立てる存在だという。
「実は、韓国米にも『コシヒカリ』や『ひとめぼれ』『あきばれ』など日本の品種があり、ノーブランド米に比べてはっきりと味の違いがみられます。今回、日本で販売された韓国米は、韓国独自の品種『セチョンム』の単一品種なので、味の好みは人によって大きくわかれるでしょう」(フードライター)
ベトナム米やカルフォルニア米、そして韓国米まで登場した日本のコメ市場。各国の特色ある味に触れるのもいいが、多くの日本人はこう考えているはずだ。やっぱり日本のコメを安価に食べたい!
(ケン高田)