10月28日、NHKは8〜9月の受信料4560円が支払われていないとして、NHKから国民を守る党(N国党)党首である立花孝志氏を提訴したと発表した。
立花氏は全面的に争う姿勢を見せており、N国党の公約である“スクランブル放送”の実現に向けての直接対決に注目が集まっている。
「今年7月の参院選比例代表で初当選した際、立花氏は参院議員会館の事務所に設置したテレビについて『NHKと契約はするが、受信料は踏み倒す』と宣言しており、NHK側はこれまで2回に渡って支払いを求める文書を送っていましたが、『受信料不払いを公言しており、支払う可能性が極めて低い上、世間の関心が高いため』提訴に踏み切ったと説明しています」(社会部記者)
先の参院埼玉選挙区補選に立候補して“0秒落選”した立花氏は、「可能なら2週間に1回選挙に出る」と、今後もNHKと対峙するべく選挙活動を続けることを明言しており、またユーチューブでも積極的に配信活動を行っているが、NHKと法廷で争うのは今回が初めてとなる。
これにネット上では、《受信料はしょうがなしに払っているけど、正直なところ納得がいかない》とNHKに不満を持つ意見も多く、《立花さんにはぜひ勝ってほしい》と応援の声も多い一方、《結局NHK側が勝つだろう》とする観測もある。
「NHKの提訴に対しては、立花氏の策にまんまとハマったとする見方も多く、負けたところで党の宣伝になり、むしろ受信料に疑問を抱く層が広がる可能性は高い。NHKが訴えると発表した時点で、すでに立花氏を後押しする声が高まっているのが、何よりの証拠です」(夕刊紙記者)
立花氏のヤリ口はさておき、改めてN国党とNHK受信料が注目を集めそうだ。
(小林洋三)