6月22日に公示を迎えた2022年の参議院選挙。前日21日放送の報道番組「news zero」(日本テレビ系)には9党首が出演し、「みんなが活躍 日本をアップデート」というテーマでそれぞれの政策を語った。
コーナーの冒頭、キャスターの有働由美子アナが「みんなが活躍できて給料が上がる日本に、各政党、どうアップデートしようとしているのか。そこをうかがってまいります」と述べ、3つの質問に各党の党首がマルかバツかで答えていく。「出産費用全額補助する?」「配偶者控除見直す?」「物価高に負けない賃上げ秘策ある?」という3問が出され、それをもとに各党首が持論を述べた。
テレビの生放送ということで注目を集めたのがNHK党の立花孝志氏。1問目の「出産費用全額補助する?」という質問に、立花氏だけが「バツ」を出して“独自路線”を打ち出した。有働キャスターは「立花さん、去年の衆院選で1人目出産に限って母親に1000万円支給と掲げていました。今回は取り下げたんですか?」と聞くと、立花氏は「いえ、取り下げてないです」と否定し、「出産時の話、50万、40万の話をしても『出産しよう』『子供を産もう』という動機付けにはならないですし、若者に政治に向いてもらうためには、1000万円もらえるんだっていうような、すごい大きなメッセージを発しないとですね」と述べて、「1000万円お出しするのがベスト」と結論づけたのだが…。
「立花さんの話を聞く有働さんが、かなりひきつった表情をしているのが印象的。ネット上でも《死んだ魚の目》《岸田総理の時と態度が違う》《有働さんだけ静止画かと思った》といったコメントが書き込まれました。確かに、岸田総理や他の党首が話している時は大きく相槌を打ったりしていたのですが、立花さんの時はノーリアクション。立花さんといえば16日報道の『報道ステーション』で局側とひと悶着あったので、有働さんも“有事”に備えて身構えていたように見受けられました」(テレビ誌ライター)
立花氏に対してノーリアクションを貫いていた有働キャスターだが、異変はコーナー終盤で起きた。物価高への対応を聞かれた立花氏は「国債の発行はしっかりやるべき」としたうえで、「年金受給者の(NHKの)受信料をですね、全部免除すると。NHK職員、平均年収1700万円くらいもらってるんですよ。有働さんもご存じの通りね」と暴露。この発言に有働キャスターは首をかしげる仕草で、立花氏のコメントに初めて大きな動きを見せた。
立花氏と有働キャスターはともにNHK出身。“元同僚”に無表情、ノーリアクションで対応した有働キャスターだが、NHKの給料事情には触れられたくなかったようだ。