学年を問わず楽しめる付録と特集で小学生をトリコにしている全学年向け雑誌「小学8年生」(小学館)が、往年のストレート型携帯電話「F503i」の複製おもちゃを付録にした。
付録の「NTTドコモ F503i 小8バージョン」は電話機能こそないものの、光センサーとスピーカー、3色LEDなどを搭載しており、「電話早取り」「親来たセンサー」など8種類のゲームが楽しめる。さらにはBluetooth機能も備えており、実物のスマートフォンと接続すると、プログラミングも行えるというのだから驚きだ。
また誌面では「携帯電話ヒストリー」と題して、1985年に登場した「ショルダーホン」など、携帯の歴史を掘り下げており、大人が読んだら懐かしさを感じるのは間違いないだろう。
「F503i」は富士通製のNTTドコモの携帯電話端末で、2001年にiアプリ対応第1弾として発売された。ストレート型としては当時最大となる2.0インチのカラー液晶や、FM音源16和音の着信メロディを搭載していたが、当時は折りたたみ端末の「N503i」が大ヒット。あえて「F503i」にしたのは、ストレート型を再現したかったからかもしれない。いずれにしてもスマホしか知らない小学生世代にとっては、かなり珍しい携帯電話に映っているのではないか。
小中学生向け少女漫画雑誌「ちゃお」4月号は「スマートブレスウォッチ」を付録にし、一部の「大きなお友達」がこぞって購入。「小学8年生」の「F503i」付録号も大人が購入するケースが少なくないようだ。
「小学8年生」の価格は1500円。小学生が購入するには少々お高めだが、大人が購入することを考えると納得の値付けともいえる。もっとも、すでに主要なECサイトでは売り切れが相次いでおり、メルカリでは2000円以上の高値で転売が始まっている。子ども向け雑誌まで転売の商材にするとは呆れるしかないが、少しでも多くの小学生が入手できるといいのだが…。
(ケン高田)