「ネコノミクス2兆円」で注目、「猫を作る消しゴム」「肉球のようなノート」って!?

 キャットフードをはじめ、猫カフェや猫用おもちゃなど、猫関連のサービスや商品が生み出す経済効果を表す「ネコノミスク」。関西大学の宮本勝浩名誉教授は、2024年の猫の経済効果は約2兆4941億円に上ると試算した。ネコノミクスの中でも、今注目されている分野の1つが「文房具」だ。中でもユニークな特徴を持つ3つの猫文房具を紹介したい。

「ペたっち 犬猫用」(シャチハタ)は、肉球を汚すことなく足形がとれるキットだ。インキを直接肉球につけるのではなく、インキが下に塗られたフィルムの上から猫の足形を押すことで、紙に肉球を転写できる。家族になった記念や、成長の記録に足形を残す愛猫家が多い。

 使っていくことで、自分の好きな形の猫に変えていくことができる消しゴムが「ネコゴム ハチワレ」(サンスター文具)。直方体の正方形の面に、額の中心から目の下にかけて漢字の「八」のように毛色が分かれているハチワレ柄の猫の顔が描かれている。消しゴムを使いながら、猫をつくり上げていく楽しみを堪能できる。

「キャンパス 肉球ソフトリングノート」(コクヨ)は、独自開発した“やわらかリング”を肉球に見立てたリングノート。肉球のようにプニプニした感触のリングは、書いているときに手があたっても気にならない。表紙の猫柄は「三毛猫」「キジトラ」「ラグドール」の3種類。「三毛猫」「ラグドール」のリングは、本物の肉球に近いピンク色になっている。

「これだけでなく、猫の付箋や鉛筆キャップ、ペンケース、ものさしなど、猫をモチーフにした文房具は数え切れないほどあります。大ヒットしている商品も少なくありません。単に“かわいい”だけでなく、実用性にも優れているものがユーザーに支持されています」(生活情報誌ライター)

 ネコノミクスにおける文房具の存在感は、今後も大きくなっていきそうだ。

(石田英明)

※写真はコクヨの「キャンパス 肉球ソフトリングノート」

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