とかく隣接する大阪や京都に比べて地味なイメージが強かった滋賀県だが、ここにきて、朝の連続テレビ小説「スカーレット」の舞台になり、来年の大河ドラマでは滋賀県・坂本にゆかりの明智光秀を題材にした「麒麟がくる」がスタートする。続けざまに脚光を浴びる一方で、2000年代後半からは大阪、京都のベッドタウンとして、若者を中心に人気の高いエリアとなりつつある。そうした土地の魅力もまた再評価されているようなのだ。大津市出身で今も全国で精力的に活動を続けるお笑いコンビ「テツandトモ」のテツに、今回のつぶやきをぶつけると、
「滋賀県民が日本を支配というよりは世界を支配するんじゃないですか(笑)。それはさておいても、近江商人に代表されるように、滋賀県民が数多くの財界人を輩出しているのは、県民性によるところが大きいかもしれないですね。堅実で真面目、勤勉、正直者、努力家、辛抱強い、何事にも慎重ということは言えるのではないでしょうか。他にも、何かと頼りにされ、人から頼まれごとがあると嫌な顔ひとつせず対応するところもあると思います。まあ、いいことばかり言ってしまいましたが、その反面、何でも内に秘めてしまい、ストレスをためやすい人が多いかも。まさに僕のような性分ですかね(笑)」
その一方、財界人に比べ、有名人が少ないというのも滋賀県民同士の間でよく話題に上る「あるあるネタ」だとか。「秘密のケンミンSHOWで滋賀県出身のタレントがいないか、つい確認してしまう」(滋賀県出身ライター)というのも定番らしいが‥‥。
「基本的には滋賀の人はシャイだと思います。まあ、僕は芸人ですが、滋賀県出身の芸能人が少ないのは、そういった背景があるかと思われます。逆に、滋賀県出身のタレントに個性的な人が多いのは、シャイな部分を、隠すために、キャラを濃くして演じているところがあるからかもしれません(笑)」(テツ)
いずれにせよ、質素倹約を旨とする近江商人に代表される滋賀県が、ここに来てクローズアップされているのは、デフレや閉塞感漂う時代の要請かもしれない。
個性的なキャラクターしかり、独自の存在感を放つ滋賀県ならではのネット炎上騒動だったようだ。