「息子も寄付しました」ヒカキンの募金呼びかけ動画に賛同者が続々

 ユーチューバーのHIKAKINが10月13日、自身のYouTubeチャンネル「HIKAKIN TV」を更新し、台風19号によって甚大な被害が出た地域への募金を呼びかけている。

 774万人ものチャンネル登録者を抱え、若年層に大きな影響力を誇る日本トップクラスのインフルエンサーとして君臨するヒカキンは、「【拡散希望】台風19号の被災地にヒカキンと一緒に募金しませんか?【復興支援】」と題した動画を同日に投稿。12日に日本列島に上陸し、各地で河川の氾濫などの爪痕を残した台風19号の猛威が連日のように報じられる中、「今の僕が世の中の為に一番力になれることは、僕の動画やSNSの拡散力を使って被害の現状を知っていただくことや、簡単に募金が出来るネット募金の方法を拡散することだと思いました」と神妙に語り、大手検索サイト「Yahoo!」から簡単に募金できる方法があることを説明すると、率先して自らも100万円を寄付した。

 続けて、「僕1人の100万円よりも今見てくださってる皆さんの100円の方がすごい力を持ってます。もし今見てくださってる100万人の方が1人100円ずつ募金したら、1億円になります」と小さな善意の積み重ねが大規模な支援に繋がるとし、視聴者へ寄付を呼びかけている。

「今回の台風19号の被災地への寄付に限らず、ヒカキンは募金を募る際の動画には一切の広告を貼ることなく、半ばボランティアのような形でこのような呼びかけを行っています。これは決して簡単なことではなく、“チャリティー番組“と称してたっぷりのスポンサー支援を受けている某番組も見習う必要があるでしょう。また、自身が率先して100万円を寄付しながら『皆さんの100円の方がすごい力を持っています』と語るその姿はITの世界に生きるインフルエンサーの鑑と言えます。実際、このヒカキンの動画は14日夜の時点で184万回もの再生数に達し、単純計算でこの動画を視聴したユーザーの内、10%の18万人が100円ずつを寄付したとすれば、1800万円もの支援金になります。今後の伸びも考慮すれば、2000万円近くの金額がこの動画経由で集まることになるかもしれません。今やユーチューバーもこれだけの社会的影響力を持っているということですね」(エンタメ誌ライター)

 このヒカキンによる呼びかけにはネットでも「この人は良いことをしてると思います。自分も微力ながら寄付します」「息子はヒカキンさんの動画を見て寄付しました」「影響力を持つヒカキンさん、さすがです」などと称賛の声が集まり、実際にこの動画を視聴したことで寄付したと話すユーザーも多い。

“好きなことで生きていく”だけでなく、“誰かのために生きていく”こともトップユーチューバーとしての使命なのかもしれない。

(木村慎吾)

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