キャスターの膳場貴子が「風をよむ」のコーナーで「風をよまない」発言をしたことで、ネット上に波紋が広がっている。
11月24日のTBS系「サンデーモーニング」の人気コーナー「風をよむ」で取り上げたのは、中国で頻発する無差別殺傷事件。11月11日には広東省で車が暴走し、35名が死亡するという事件が起き、16日には江蘇省の専門学校で、21歳の男が学生らを切りつけて8名が命を落とした。VTRでは専門家が中国の若者が抱える不満について「大学を出たのに大学を出なくても就ける職業しかない」と指摘。「社会への報復はこれからも続くのでしょうか」というナレーションで締めくくった。
スタジオでは日本ファクトチェックセンター編集長の古田大輔氏が「社会への報復って、背景にあると言われるのは不公平感だったり孤立ですよね」と持論を展開。不公平感と孤立を補うには「経済的安定が重要」としつつも、地域の結びつきについてこう述べた。
「僕、福岡の下町の生まれですけど、地域の祭りがいっぱいあるんですよ。だから孤立しにくいんですよね。でも今、現代社会でそういったものが減っている。その中でどうするのか。たとえば僕、地域の公園で仲間たちと体鍛えてるんです。なんでそれができるかっていうと、地域に公園があるからですよね。そういった場所や機会を作っていくのが、人を孤立させないような社会を目指すべきなんじゃないかなと思います」
熱心にメモを取りながら聞いていたMCの膳場貴子が「そうか、そもそも、そこから始めるような話なんですね」と話したところでチャイムが鳴る。CMに入る直前、膳場は古田氏に「朝、体鍛えてるんですか?」と発言。古田氏は虚を突かれたように「あっ」と声をあげてそのままCMに突入した。このやりとりにSNSでは《膳場さんフライング》《風をよめ》《今の性ハラじゃないか》《中国よりもコメンテーターの体に興味シンシン》などと様々な意見が寄せられていた。
「番組では中国の若者たちが深夜の長距離サイクリングで不満を表していることに触れて、今後も無差別殺傷事件が起きる可能性を示唆していました。シリアスな内容にもかかわらず、膳場さんの興味は、コメンテーターの朝のルーティンだった模様。『体鍛えてるんですか』と発言したのは、CM前のアイキャッチとして番組名が読み上げられた後だったので、もしかしたらCMに入ったと勘違いしていたのかもしれません」(メディア誌ライター)
筋肉談義はCM中に収めてほしい。