ここからは上級者編だ。
昨今のゆるキャラブームでニーズが高まっているのが着ぐるみのアルバイトだ。
「ゆるキャラは全国にいて、現地では県の職員の方たちが入ることが多いそうなのですが、物産展などのイベントで上京した際に、私のようなアルバイトが代わりを務めるのです」
着ぐるみといえば、体力自慢の若者が〝中の人〟を務めるイメージが強いが、
「昔に比べたら着ぐるみはかなり軽量化され、性能も格段にアップ。内部を冷やすファンを備えた着ぐるみもあり、夏の猛暑も周囲が思うほどキツくはありません。私はサウナ感覚で楽しんでいる部分もありますが(笑)、子供たちと触れ合うのが好きな方には特にオススメ。体が大きければいいというわけでもなく、身長が150センチに満たない私でしか操れない着ぐるみがあるのも面白いポイントですね」
意外と快適な面もある着ぐるみバイト。気になる報酬は?
「私が登録している派遣会社は1回の出勤で1万5000円。実働時間は現場によってバラバラで、一番多いのは休憩を挟みながら20分の出番を4回こなして80分。あるイベントでは主催者側の都合で、出番が5分に短縮されましたが、それでも報酬はきっちりいただきました」
スタミナに自信がなくてもチャレンジする価値はありそうだ。
一方、人脈を活用したいシニアにオススメしたいのがモデル撮影だ。
「『素人女性に話を聞いた』みたいなネット記事がありますよね? そこに使うイメージ写真を撮影するのですが、モデルの調達も自分で行うのがポイント。女芸人の友達に声をかけて後ろ姿などを撮らせてもらい、受け取るギャラは1人物あたり3000円。私の場合、友人に2000円のモデル料を払うので、儲けは1000円になってしまいますが、月に5人分を納品しているので安定した定期収入になっています」
撮影した写真がどんな記事に使われるかはわからない。あるモデル女性は「不倫告白」の記事に登場していたそうだが、ギャラの分配によっては高額報酬が得られそうだ。
バイトの達人・ウェイウェイさんが最後に推すのが商品モニターだ。企業の商品やサービスを実際に試して、感想や意見を送るというものだが、
「モニター会社に登録しておくと、いろんな案件がメールで届きます。その中でも、高齢者を対象にした調査は、報酬が高額なものばかり。きっとシニアのモニターが不足しているのでしょう。例えば大人用の紙オムツ。商品を送ってもらい、それを実際に穿いて使用済みのオムツを返送。アンケートに答えて8000円という高額案件もありました」
今回、紹介したバイトは履歴書も面接も不要で、すぐに働けるものばかりだ。
「1カ所のバイト先で長時間ガッツリ働くとなると、煩わしい人間関係に悩まされることもあるかもしれませんが、スキマバイトにはそれがない。大切なのは、ストレスなく働けること。短時間のバイトをスケジュールに詰め込んでいくのはかなり頭を使うので、認知症の予防にもつながるのではないでしょうか」
スキマ時間を埋めて儲けるついでに、健康寿命を延ばそうなんて、ちょっとムシがよすぎるか!?
*週刊アサヒ芸能10月17・24日号掲載