「令和の米騒動」が新たな展開を見せている。
9月に入って新米が流通し始めたことで、スーパーなどの小売店では徐々に在庫が復活しつつあるが、そんな中、焦って米を買いだめした人が、店に「返品」「交換」を求めているというのだ。
実際、SNSには、店舗で次のようなトラブルが起こっているとの報告もある。
客「新米入ったんか?」
店「はい、入荷してます」
客「前買った米、交換してくれ」
店「…レシートはお持ちですか?」
客「替えろ言ってるだけなのに何でレシートがいるんだ!バカか!」
食品ライターが嘆く。
「スーパーなどでは基本的に生鮮食品の返品・交換は受け付けていません。ただしお米の場合、レシートがあり、未開封に限り当日であれば返品に応じるところもあります。また中には『美味しいとご満足頂ける商品を提供したい』と、いつでも返品対応している店もあり、身勝手な客のターゲットになっているようです。秋になれば新米が流通するのは当初から分かっていたこと。今になって新米への交換を求めるのはいかがなものでしょうか」
そもそも米には「消費期限」や「賞味期限」は定められていないが、おいしく食べられるのは精米日から1〜2カ月程度と言われている。より長く持たせるためには、冷蔵庫や密封性が高い米びつで保存するなどの工夫が必要だが、だからといって決して食べられなくなるわけではない。
元はといえば自分が焦って大量買いしたもの。新米の流通が始まったからという身勝手な理由で返品・交換を迫るようなことは慎むべきだろう。
(ケン高田)