「次の内閣」が虎視眈々!?大谷翔平に再浮上する「国民栄誉賞」の行方と“効果”

 空前前後の大暴れで「53(本塁打)-55(盗塁)」(9月23日現在、日本時間)というMLB史上初となる前人未到の大記録を樹立中のドジャース・大谷翔平。51-51を達成した後の会見では、「チームも勝てたんで、忘れられない1日になった」と淡々とコメントしたが、米国内でヒートアップする「MVP当確論争」もほぼ決着したかのような勢いだ

 一方、日本国内で再び注目が集まっているのが「国民栄誉賞」である。「次の内閣」が大谷効果にあやかろうと虎視眈々と画策しているというのだ。

 もっとも、国民栄誉賞の「辞退」は珍しくない。大谷自身もすでに2021年に岸田内閣から打診があったが辞退している。また、イチロー氏も小泉内閣から2度(01、04年)、安倍内閣から1度(19年)と、3度も辞退した。83年には福本豊氏が、「酒もタバコも麻雀もする。品行方正じゃないから」と、辞退している。

「プロ野球界ではこれまで4人に授与されています。周知のように国民栄誉賞の第1号が1977年の王貞治氏でした。2013年には巨人・長嶋茂雄終身名誉監督が松井秀喜氏とともに授与。衣笠祥雄氏も87年に授与されました」(夕刊紙記者)

 団体で唯一授与されたのはサッカーのなでしこジャパン。11年に民主党の菅内閣から授与された。受賞理由は「東日本大震災で国民が極めて困難な状況に置かれる中、国際サッカー連盟(FIFA)女子W杯で初優勝を果たし、爽やかな感動と困難に立ち向かう勇気を与えた」というもの。だが、日本サッカー協会(JFA)の中には、「スポーツが政治利用される。辞退するべき」という声が根強くあったと言われる。

 ちなみに国民栄誉賞受賞式の後、その政権の支持率はどうなったか。実は、上昇どころか、ほとんど下落しているのだった。

 果たして大谷に2度目の打診はあるのか…。

(小田龍司)

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