自民党総裁選「コイツだけは無理」ワースト総理(3)“パワハラ疑惑”茂木敏充の惨憺たる人望

 舛添氏は「コバホーク」こと小林鷹之の弱点を指摘して、

「真っ先に手を挙げたのはよかったが、言っていることが心に残らない。若者だけに支えられるのではなくて、爺さんたちの機嫌も取らないと。小泉は長老たちにウケがいい。今でも森喜朗みたいなのが力を持っているわけだからね」

 役人へのパワハラ疑惑が記事になったかと思えば、新幹線で「なべおさみさんですよね?」と乗客に声をかけられ、食べていた弁当をひっくり返して大声で怒鳴ったことまであったというのは茂木敏充だ。

「万が一、総裁になったら周りのスタッフ(がご機嫌取りするため)の『茂木マニュアル』がさらに分厚くなるんじゃないですか」(雲水氏)

 旧茂木派の茂木と加藤勝信について、舛添氏は「キングメーカー・森喜朗とは正反対」だと言う。

「茂木は面倒見悪いし、森喜朗的な『人たらし』の部分がまるでない。学歴もあって優秀すぎるから、自分からバカになれないんですよ。官僚の全員が自分より能力が低く見えてしまう。対して加藤は何の面白みもない人。飯食ってても、役人と付き合ってる感じになる。そつがないところは茂木とよく似てますね」

 雲水氏は、厚労相だった加藤のコロナ対応が頭にこびりついているという。

「最初にコロナが蔓延したダイヤモンドプリンセス号で『防護服は特段必要ない。通常の対応ですから』と安易に言い放った。さらには受診目安を『4日以上熱が続く(37.5度)まで自宅待機』というミスアナウンスまでしました。信用なりません」

 いずれの候補も悪い所ばかりが目立ってしまう。初の女性総理誕生もしきりに話題となるが、「女性が生まずして何が女性でしょうか」の上川陽子しかり、「元暴力団夫」との枕言葉が付いて回る野田聖子しかり‥‥。

 大川総裁は全候補をブッタ斬る。

「俺から言わせれば、全員ミニ悪人。暗殺未遂まである米大統領選に比べれば小さい。16年の大統領選では、何の外交経験も政治経験もない一般人のトランプが共和党を乗っ取った。総裁選も国会議員の推薦なんていらないでしょう。例えば、ホリエモンとか豊田章男とか孫正義とかでいいじゃない」

「毒をもって毒を制す」ぐらいでなければダメだとして、さらに大川総裁が竹の子候補に詰め寄る。

「立候補している議員たちも裏金問題などのしがらみが絶対あるから、誰が総理になったとしても外交も政治改革も何にもできない。進次郎が選ばれたとしたら、支持率が少しは回復する。それで選挙して、何となく自民党政権が続いちゃう。その繰り返し。自民党が生まれ変わるんじゃなくて、日本が生まれ変わんなきゃいけないんだからね」

「コイツだけは無理」の積み重ねで結局、誰がなっても無理! それでも自民党総裁は決まるのだが‥‥。(文中敬称略)

*週刊アサヒ芸能9月12日号掲載

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