9月5日~11日の1週間にAsageiBIZで配信し、大反響を呼んだ記事のTOP12を再び紹介しよう。26日に党員投票、27日に議員投票および開票が迫る自民党総裁選。下馬評では石破茂、小泉進次郎、高市早苗の3氏が有力というが、果たしてその本質はどうなのか。識者に聞くと、意外な素顔が見えてきた。(初公開は9月7日)
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上級国民の上級国民による上級国民のためのリーダーを決める、自民党総裁選挙が9月12日告示、27日に投開票される。有力な(?)竹の子候補が何と11人も! いずれ、誰が選ばれてもどっちらけ横一線。どうせなら、投票権のない国民が絶対に総理になってほしくない候補を選ぼうではないか。
朝日、毎日、読売の三大新聞が行った「次の総裁にふさわしい人」の世論調査では、石破茂(67)、小泉進次郎(43)、高市早苗(63)の3人がトップ3を独占。第2グループとして河野太郎(61)、上川陽子(71)、小林鷹之(49)らが4〜6位に入り、茂木敏充(68)、林芳正(63)、加藤勝信(68)、野田聖子(64)、斎藤健(65)らは7位以下に沈んでいる。
とはいえ次期総理たる自民党総裁が、国民のあずかり知らぬところで決まるのだから空しい。
前東京都知事の舛添要一氏は「古い友人」だという石破茂を一刀両断した。
「人望がないんですよ。あれだけの大物なのに、子分がいない。みんな逃げちゃった。人望がないのは、物事を論理的に言いすぎて相手が議論するのを嫌になるからです。学者同士だったらわかるんだけど、政治家は学者みたいな論議では通じないところがある。並行して、人と一緒に飯を食おうとしないんですよ。会食は相手を知ることになるし、仲間を増やす手段にもなる。飯を奢ってくれないというのは、親分としてはいただけない。世論調査の結果はトップなんだけど、決選投票となれば落ちると思います。『石破なんかに絶対に入れない』って人がいっぱいいるんですよ」
やはり国民人気が高い小泉進次郎か。その秘密について、大川興業・大川豊総裁は独自の理論を展開する。
「俺は『踊る大総裁選』と言ってるけど、実際は誰も踊っていない。マスコミに踊らされているだけ。自民党員すら踊っていない。トラウデン直美が『おじさんの詰め合わせ』と言ったけど、中小企業の社長とか商店街の店主とか、党員のおじさんたちはイケメンが好きなんだよね。おばさんがイケメン好きだと思われがちだけど、実は違う。イケメンに『よろしくお願いします』と頭を下げられて握手を求められたら、おじさんは応援しちゃうんだよ。だから進次郎って、中身がないのに人気はある。例えばSnow Man、昔だったらSMAPに『よろしくお願いします』と挨拶されることなんて人生である? ないでしょ? 進次郎っていうのは『会いに来る政治家』。総裁選なんて『男の推し活』みたいなもんだから。でも、男の推し活は怖い。利権絡むからね」
菅義偉という強力な後ろ盾もいる進次郎。その若さで自民党総裁となれば、手っ取り早く「自民党が刷新されたようなイメージ」を抱かせることはできよう。
しかし、女子アナとの二股疑惑や人妻との不倫でホテルの宿泊費10万円を政治資金から支出したといった醜聞が、総裁選勝利を機に一気に再燃しかねない。(文中敬称略)