「いい未来が見えていない」大谷翔平、前人未踏の“50&50”に現実味も「1番DH」で抱える不安

 日本時間8月24日、レイズ戦で史上6人目となる「40本塁打&40盗塁」を史上最速の126試合目に決めたドジャースの大谷翔平。そして快挙の翌日には41号2ランを放ち、本塁打50本へ向け量産体制に入った。

「40&40」について大谷は、「ドジャースに来てからの、今のところ一番の思い出です」と喜んでいたが、18日、38号を放ったカージナルス戦の試合後は「(バットを)構えた時にあまりいい未来が見えていない」とコメントしている。大谷は今季「1番DH」の打順がすっかり定着したが、8月は本人も“スランプ”を自覚しており、打率は26日終了時点で2割8厘で2割を切る期間もあった。

「『40&40』を筆頭に多くの快挙を達成しているだけに目立ちはしませんが、打率だけで言えば“1番打者”としては厳しい数字。本塁打狙いと割り切ってバッティングを続けているようにも見えますね」(MLB担当記者)

“打者大谷”のウィークポイントは、日本球界時代も今も変わらない。

「弱点は『内角高めのストレートと外角低めの変化球』。これまで対戦しているチームは、この大谷の弱点をほとんど責めることができていないのは明らか。それでも打率は低迷しているわけですから、本人から『未来が見えていない』という言葉が出てしまうのも頷けます」(前出・記者)

「50本塁打&50盗塁」というとてつもない大快挙が見えているわけだが、本人はかなりモヤモヤしているのかもしれない。

(小田龍司)

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