低温ヤケドやめまい、頭痛も…「夏の必需品」ネッククーラーの使用法に気をつけろ!

 猛暑が続く中、「ネッククーラー」が爆売れしている。手軽に涼を取れて比較的安価で購入できることもあり、Amazonでは過去1カ月で1万点以上売り上げた商品もあるほどだ。

「ネッククーラーは首回りを冷やして暑さ対策するグッズで、冷却プレートに通電するタイプや、首元に風を送るファンタイプなどがあります。いずれも短時間の外出はもちろん、長時間屋外で作業する時や、スポーツをするときに役立つため、近年使用する人が急増していますね」(グッズライター)

 まさに真夏の救世主といったところだが、実は、メリットだけではないようだ。購入や使用に際しては「注意点」もあるという。

「ネッククーラーは、異なる金属を接合して電流を流すことで放熱する『ペルチェ効果』という原理を用いている商品が多い。この効果は、太い血管が通っている首を直接冷却することで、体温を下げられるというメリットがあります。しかし長時間冷却すると『低温ヤケド』を引き起こす可能性があり、また、首に強くあてて締めすぎると、血流が阻害されてめまいや頭痛などの症状が現れることもあるんです。さらに、粗悪品の場合は、本体からオイルが漏れて、首や胸部にヤケドを負ったという事例も報告されています。もちろん、安全性に配慮したメーカーの商品も多いですから、賢く選択したいですね」(前出・ライター)

 ネッククーラーの特性を知って、正しく使用しながら、連日のうだるような暑さを乗り切りたいものだ。

(ケン高田)

※写真はイメージです。

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