「労働寿命の延伸」を掲げワークマンが設立した「快適ワーク研究所」。これまで様々な製品を企業や大学とのコラボで開発を進めてきたが、中でも東北大学病院が監修した画期的ウエア「ウィンドコアアイス×ヒーターペルチェベストPRO」がこの夏、爆売れしている。
同製品は電気を通すことで冷却&加熱する「ペルチェ素子」を使用し、身体を冷やすだけでなく暖めることも出来る万能ベストとして人気になっており、2024年版では背中だけでなく、前面2カ所にもファン付きアルミ板を装備し、冷却温熱性能をアップさせている。
ペルチェ素子はある方向に直流電流を流すと、素子の上面で吸熱(冷却)し、下面で発熱(加熱)する板状の半導体熱電素子の一種。コンパクトで騒音や振動も発生しないことから、近年は作業用のベストなどに使用されるケースが増えており、ちょっとしたブームになっている。
「ワークマンのベストはペルチェを背中と左右の前面の計3ヵ所に搭載し、スイッチと入れると最速1秒で冷却がスタート。約10℃のデバイス表面温度を約2℃まで瞬間冷却させる機能を持っています。動作時間は冷却『強』モードで約4.5時間、温熱モード『強』で約12.3時間とロングランなのも魅力で、水冷服に次ぐ人気を誇っています」(生活情報誌ライター)
冷却服といえば、今年は凍らせたペットボトルの冷気をチューブで循環させることで身体を冷やす「水冷服」が人気になっているが、猛暑日では2~3時間しか持たないのがネックとなっていた。
ペットボトルがすぐに溶けてしまうとお嘆きの方は、一度、ペルチェベストの実力を試してみてはいかがだろうか。
(ケン高田)