背景に何が! 6月に鉄道の人身事故が激増していた

 6月に入って鉄道の人身事故が多発している。

 直近では、26日午後11時10分頃、JR総武線の船橋駅で人身事故が発生。また24日午前7時半頃には、JR西荻窪駅の中央線快速電車のホームで人身事故があった。また関西では19日朝、JR神戸線の須磨海浜公園駅で電車が人と接触し、一時運転見合わせとなるなど、およそ8万1000人に影響が出た。

 特に6月17日からの1週間は鉄道の人身事故が31件発生、今年最多を記録している。鉄道ジャーナリストが言う。

「今年に入って人身事故が多い路線は、中央快速線、宇都宮線、名鉄名古屋本線で、6月23日時点でそれぞれ15件。中央快速線は昨年1年間で18件だったことを考えると、かなり増加しているのが分かります。今年5月の全国の企業倒産件数は1009件、前年同月比42.9%増になっており、なんらかの影響を与えている可能性もあります。また、6月は祝日がない月で、事故は毎年増える傾向にある。JR中央線では事故防止のため、ホームドアの設置が急がれていますが、思うように進んでいないのが現状です」

 円相場は1ドル=160円台後半と約38年ぶりの安値圏に突入し、当局による為替介入の可能性が高まっている。以前から為替相場が大きく変動するとFX投資で損切りを余儀なくされた人が途方に暮れるとも言われている。

 これ以上、人身事故が増加することのないよう祈りたい。

(ケン高田)

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