家電の処分費用が0円に「ジモティー」初心者のための安全に取引する3カ条

 粗大ゴミを出す際に、思ったよりも費用がかかることに驚いた人はいないだろうか。薄型テレビやエアコン、冷蔵庫などはリサイクル料金がかかるため、一般的な粗大ゴミとして捨てることができず、店舗や業者に引き取ってもらうためには、予想外の出費になることがある。

 そんな時に便利なのが、地域情報サイト「ジモティー」だ。Webサイトには都道府県を選択する項目があり、自分が住んでいる近くの人に、不要になった商品を「売ります」「あげます」することができる。実際、掲示板を見ると「0円」での出品がズラリと並んでおり、思わぬ掘り出し物が見つかる可能性もありそうだ。

 X上には「ジモティー、噂には聞いていたけど凄かった。粗大ゴミに出すのが面倒で0円で家具を出したらあっという間に20件ほどコメントがついて困惑」などといったツイートが投稿されており、注目を集めている。どうやら、0円で出品すると希望者が殺到するようだ。

 たしかに自分にとってはゴミでも、他人にとっては欲しい商品というのは思いのほか多い。特に薄型テレビなどは家電リサイクル料金がかかり、処分するだけでも運搬料などを含めて5000~6000円ほど手数料がかかるため、ジモティーを利用して、0円でもらってもらおうというのは悪い方法ではない。ただし注意点もあるという。

 ネット販売に詳しいライターが3つのポイントを語る。

「そもそも見ず知らずの人と会う時点で少なからずリスクがあるのもたしか。特に大型家電は自宅に取りに来てもらうケースがあるため、プライバシー問題に注意が必要です。できれば自宅前では取引をせず、待ち合わせは駅前やコンビニなど人目のある場所を指定して、家族にも同行してもらう方がいいでしょう。また、0円出品をエサに出会いを求めている輩もいるので、探すときはあえて有料出品を選ぶのも手ですね。いずれにしても出品者の評価を確認したうえ、事前のやり取りで相手がどんな人物なのか、ある程度確認することが大切です」

 手数料を払って業者に引き取ってもらうのがいちばん安全とはいえ、ほしい人にもらって有効活用してもらうのは悪い気分ではない。利用を考えている人は、そのあたりを注意をしながら取引してほしい。

(ケン高田)

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