「飛ばないボール問題」が再び起きているのか…プロ野球「本塁打数激減」の異常事態!

 開幕から約1カ月以上が経過したプロ野球に、ある異変が起きている。ホームラン数の激減だ。セ、パ、それぞれが開幕5カードを終えて一周り目の対戦が終了した4月14日時点で、両リーグの本塁打は合わせて66本だった。これは、昨年同時期の98本と比べて3割以上も減少しているのである。

「過去の数字を見ても、2020年に1288本あったホームランが、23年には1250本まで激減しています。仮に、今季このままのペースが続いた場合、年間のホームラン数は900本以下になってしまう計算です。20年は新型コロナウイルスの『感染拡大防止特例2020』によって年間120試合しかなかったのですが、その年よりも少ないというのは、やはり異常事態と言えるでしょう」(スポーツライター)

 公式戦で使用される「統一球」は2011年に導入され、スポーツ用品メーカーのミズノが製造している。同社の広報担当者は、「品質管理方法が変わったということはありません」と説明しているが、選手の中には違和感を抱いている者も多い。

 ヤクルトの村上宗隆も、「僕も感じていますね。打球速度と飛距離がちょっと比例していないところがある」と、自身のデータと照らし合わせた感想を口にしている。

「選手を含め、本塁打が出にくいと考えている関係者は少なくありません。実際、過去にも同様の事態がありました。NPBは、2011年から13年まで『統一球に問題はない』と説明していたにもかかわらず、実は、12年の統一球の反発力が基準値を大幅に下回っていたことや、13年に正常な反発力に仕様変更したことをミズノに公表しないように要請していたことが明らかになって、大問題に発展したのは記憶に新しいところです」(前出・ライター)

 ファンの間では、「あの時と同じことが、もしかしたら…」と、心配する声も上がっているのだ。

「ミズノが『反発係数』に変わりがないというのであれば、他に考えられるのは『抗力係数』です。これはいわゆる『空気抵抗』のことで、球の縫い目が高くなると抗力も強くなります。日本ではボールの回転数や抗力係数などのデータは公開されていないため、因果関係は不明ですが…」(前出・ライター)

 本塁打減の理由として「投手力の向上」をあげる声もあるが、一部のファンからは「日本の投手をメジャーに高く売るためでは」という陰謀論まで飛び出している。それだけ違和感を抱く人が多いということであり、検証の必要を訴える関係者もいるようだ。

(ケン高田)

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