「日本一接客態度が悪い店」をコンセプトに、YouTubeやTikTokで大盛り上がりを見せているのは、名古屋にあるレストラン「the LAZY HOUSE（ザ・レイジーハウス）」だ。
昨年のオープン以来、チャンネル登録者数300万人を持つがーどまんや、総フォロワー500万人を超えるジュキヤなど人気YouTuberらが同店に訪れ、スタッフにキレられる様子を撮影。動画は視聴者に大ウケし、多くの再生数を獲得していた。
しかし、そんなレストランにあるトラブルが発生した。YouTubeライターが説明する。
「奥さんとともに子連れで来店した男性客に対し、女性スタッフは注文を無視したり、男性がカウンターに近づくと『お前がなんでこっち来るんだよ。席に座れ』と、マニュアル通りの塩対応をしていたそうです。その際、奥さんはスマホで撮影をしていたため、スタッフは楽しんでもらえているとの認識だったそう。その後注文を取り、女性スタッフがドリンクをテーブルに強く置いたところ、男性客はその態度に腹を立て、女性スタッフの胸ぐらを掴み壁に押し付け、『どういうコンセプトだ！子供が泣いてるだろ！責任者呼んでこい！』と、ブチギレたそうです。
爪を立てて強く掴まれたためか、女性スタッフの腕からは血が出ており、彼女はその場でコンセプト通りの対応を続けるか迷ったそうですが、男性客がさらにキレてくる可能性も踏まえ、言い返さずにエリアマネージャーに対応を任せたとのことでした」
その後、店の経営者はTikTok上で警察に通報した時の様子を公開。暴行した客は帰ってしまったものの、店側は彼らの住所や名前などは把握しているようだ。
女性スタッフも自身のTikTokを通し、今回のことは傷害罪にあたるため、逆ギレするお客様は店に来ないでほしいと訴えているが、なぜこのようなことが起きてしまったのか。
「同店では、接客態度が悪いコンセプトであることを必ず入店前に客に確認しているそうです。しかし、今回の男性客の『どういうコンセプトだ？』という発言を見る限りでは、おそらくその男性は説明を聞いていなかったのか、または事前に同店のYouTube動画なども見ておらず、一連のスタッフの態度がパフォーマンスだとは思わなかった可能性もありますね」（前出・YouTubeライター）
女性スタッフのSNSによると、彼女は2月に入店したばかりで、このようなトラブルは初めてで事件後は泣いてしまい、その日は怖くて接客ができなかったそう。求められるがままに塩対応を貫いた彼女が気の毒でならない。
（佐藤ちひろ）
