「不適切にもほどがある!」(TBS系)で “チョメチョメ”がリバイバルブーム中の山城新伍は5位に食い込んだ。
山城は「独占!男の時間」(東京12チャンネル)を皮切りに元祖バラドル・岩城徳栄(ピー子)を生んだ「笑アップ歌謡大作戦」(テレビ朝日系)、その人気を不動のものにしたクイズトーク番組「アイ・アイゲーム」(フジテレビ系)など、70年代中盤から80年代終盤にかけて大人の鑑賞に堪えうるバラエティー番組でしゃべり倒した。
「『笑っていいとも!』(フジテレビ系)の裏番組だった『新伍のお待ちどおさま』(TBS系)は予定調和な『いいとも』より、言いたいことをビシビシ言うから溜飲が下がりました」(62歳農業)
令和に山城がいたら「松本問題」をどう斬ったか。
25年という長きにわたって大阪イレブンこと「11PM」を仕切った藤本義一氏が滑り込んで6位に。
「藤本義一さん、好きな人なんですよ。放送作家から作家に転じ、週2回出演しながら直木賞受賞するわけですから。放送作家という裏方をやっていたから、司会進行もうまかったですね」(作家・亀和田武氏)
7位は久米宏(79)。TBSアナウンサー時代に始まった「ザ・ベストテン」が大ヒット。「ぴったしカン・カン」で久米が問題を出す際、正解を隠すように作ったオリジナル語の「ホニャララ」は下ネタオンリーの「チョメチョメ」と比べて汎用性が高かった。フリー転身後、最も注目されたのが横山やすしと組んだ「久米宏のTVスクランブル」(日本テレビ系)だろう。
「あの頃最もスリリングな番組でした。生中継でやすしさんはちゃんと番組に来るのか? とか久米さんがしょちゅう謝ってた印象が強い。番組は日曜日の8時スタートで、8時45分になると空撮映像と共に『NHK大河ドラマから来たみなさんこんばんは~』って挨拶していたのが斬新だった」(タレント・徳光正行氏)
久米はいわゆる「局またぎ」で番組を盛り上げるのに抜群の才能を発揮した。その流れは「ニュースステーション」(テレビ朝日系)のニュースキャスターでも続く。
「広島ファンの久米さんは『ニュースステーション』内の『ジャイアンツエイド’89』というコーナーで『もし巨人が優勝したら丸刈りにし、日本一になったら徳光さんの番組に出て万歳をします』と宣言。実際、親父がキャスターをやっていた『NNNニュースプラス1』(日本テレビ系)で公約を果たしました」(徳光氏)
(つづく)