マクドナルド「レジ袋有料化」が追い打ちに!?「2年で実質5度値上げ」にウンザリの「客ソッポ」

 日本マクドナルドが2月19日、長崎県の店舗でプラスチック製のレジ袋を有料化すると発表した。温室効果ガスを削減する「ネット・ゼロ・エミッション」に向けた一環というが、マクドナルドではこの約2年で実質5度の商品値上げをしているだけに反発の声も多い。

「4月から長崎県内の佐世保基地店を除く23店舗でレジ袋が全サイズ1枚5円に有料化されます。全国導入前のテスト段階で、利用者の意見を踏まえながら検討していくとしていますが、大きな問題がなければ全国への拡大が基本方針でしょう。日本マクドナルドによると、18年から温室効果ガスの排出量を16.1%削減しているといい、30年までに50.4%削減することを目指すとしています」(社会部記者)

 レジ袋有料化に反対意見が多い理由は、「マクドナルド」の商品価格が上がりすぎているからだけではない。20年からプラスチックごみ削減を目的に多くのスーパーやコンビニなどでレジ袋有料化が導入されたものの、廃プラスチックにおけるレジ袋の割合はおよそ2%とされ、プラごみの削減にはほとんど影響はないとの指摘もあるためだ。

「2月8日、日本マクドナルドは23年12月期の連結業績を発表し、相次ぐ値上げの中でも全店売上高が7777億円と過去最多を記録したことが明らかになりました。ただ、これは値上げによって客単価が上昇していることが主な要因で、23年の既存店客数は2月から11月まで10カ月連続でマイナス(前年比)で推移しており、客離れが進んでいることも明確になっているのです。そんな中で否定的な見方も多いレジ袋有料化導入ですからね。マイバッグ持参となると、飲み物がこぼれないように、ポテトの油が付着しないようにとバック選びも考えなければなりませんし、マクドナルドからの乗り換えを本気で考える人も増えるのではないでしょうか」(経済ジャーナリスト)

 レジ袋有料化の影響は決して小さくないかもしれない。

(小林洋三)

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