「ほぼ新品がゴミみたいな値段で…」キャンプブームは本当に終わったのか

 リサイクルショップに大量のテントや寝袋が山積みになって売られている。X(旧Twitter)に投稿された画像に、《ついにキャンプブームも終わったな》といった声が相次いでいる。果たして本当にキャンプブームは終わってしまったのだろうか?

「今月25日、とあるXユーザーが『BOOKOFF、ほぼ新品みたいなキャンプギアがゴミみたいな値段でうってる。よい』とのコメントと共に画像を投稿しました。その画像には、5段ある商品棚にところ狭しとキャンプギアが積み重なるように置かれていて、その多くがあまり使用感のない綺麗な状態にように見えるのです」(ネットライター)

 昨年、7月に日本オートキャンプ協会が発表した「オートキャンプ白書」によると、2022年のオートキャンプ参加人口は前年の750万人から650万人に減ったことが分かっている。また、コロナ禍に絶好調だった「スノーピーク」は2023年12月期第3四半期(1~9月)の純利益は前年同期から68%も減少するなど多くのアウトドアメーカーも苦戦を強いられる状況となっている。

「キャンプブームが終わったかどうかでいえば、間違いなく終わったと言えるでしょう。コロナ禍は外出できて3密も避けるとあって、キャンプ場は人で埋め尽くされ、各地に新しいキャンプ場が次々と誕生していましたからね。あの過熱ぶりがいつまでも続かないのは当然のことで、ライトキャンパーは離れていったとみられます。ただ、未だに人気のキャンプ場は予約が取れない状況が続いていて、ゴールデンウイークは予約の争奪戦になる可能性が高いので、ライトキャンパーは減ったものの引き続きキャンプを楽しむ人はコロナ禍以前よりも増えているのではないでしょうか」(キャンプライター)

 ゆっくりキャンプを楽しみたいという方は、これから始めるのがちょうど良いタイミングなのかもしれない。

(小林洋三)

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