カタールで開催されているサッカーアジア杯は、アジアNO.1を決める戦いながら、地上波の放送はごくわずか。それを反映したわけでもないだろうが、日本代表の調子もイマイチで、第2戦のイラクには1-2で苦杯。2勝1敗でグループリーグは突破したものの、ベトナムとインドネシア戦ではいずれも相手に得点を許しており、完封試合はゼロだった。
一方、そんな日本を尻目に大躍進したのがパレスチナだ。
「母国が戦禍に見舞われる中、グループリーグ最終戦で香港を3-0で下し、1勝1敗1分で決勝トーナメントに進出しました。ハマスのイスラエル襲撃があった10月7日直後の10日には、マレーシアで行われるカップ戦への参加を見送らざるを得ないといった逆風もあり、準備は大変だったと思います。しかも、パレスチナサッカー協会(PFA)によれば、昨年10月以降、70人以上のサッカー選手やコーチ、関係者がガザ地区内で亡くなったといいます」(スポーツライター)
ところで、パレスチナの躍進の裏で、惨敗によってグループリーグで姿を消したのが中国だった。
「中国はグループリーグ3戦で無得点でした。開催国でもともと地力のあるカタールに負けたのはともかく、タジキスタン、レバノン相手にノーゴールでいずれも引き分け。もちろん中国人ファンは激怒していますね。SNSでは《屈辱的な歴史》《歴代最悪》といった書き込みが多く見られました」(前出・ライター)
森保ジャパンは31日20時30分よりバーレーンと戦う。こちらも奮闘が期待されるのだ。
(猫間滋)