日本株はどこまで上がるのか…。
1月19日、東京株式市場で日経平均株価は前日比497円10銭高の3万5963円27銭とバブル経済崩壊後の高値を更新した。22日には始値で3万6294円をつけるなど、高値が続いている。
1月18日放送の「羽鳥慎一モーニングショー」(テレビ朝日系)では、シンクタンクに所属する専門家が、株価上昇の要因について「今年から始まった新NISAですね。新たに始めた人がたくさんいるというのは、影響は大きいです」と説明。楽天証券では、2024年に入ってから新規口座開設が23年の同じ時期と比べ、およそ3倍に伸びていることも伝えられた。
周知のようにNISAとは、株式や投資信託で得られた利益が非課税となる国の税制優遇制度。これまでのNISAは非課税保有期間に限りがあったが、24年からの新NISAは無期限。年間投資枠、非課税保有限度額も大幅に拡大した。メリットが多くなった新NISAが株価上昇の原動力の1つとなったのは確かだろう。
だが、こうした動きに疑問を持つ者もいる。
ママさん投資家としても知られるタレントの小倉優子は、1月6日放送の「がっぽりNEWS!2024」(ABCテレビ)で新NISAに懐疑的な見方をした。小倉は新NISAについて「手を出していないです。国が推しているじゃないですか。国が推しているものにいいものがあるのかって。何か裏があるんじゃないか」と持論を展開。新NISAのメリットを聞いても「私は預けないです。放ったらかしにしていても、とか、そんな甘い話は世の中にはない」と頑なに新NISAを拒否した。
実は小倉だけでなく経済の専門家も新NISAに警鐘を鳴らしていた。
「経済アナリストの森永卓郎氏です。1月4日配信の『週間エコノミスト Online』で、森永氏は『新NISAは絶対にやってはいけない』と述べています。理由としては現在の株価はバブルの状態で崩壊する可能性が高いから、とのことでした」(週刊誌記者)
この大きな波に乗ってみるか、あるいは先達の貴重な意見に耳を傾けるか。もちろん投資は自己責任で。
(石田英明)