捜査員の間で「スリのたえちゃん」と呼ばれていた佐々木多恵子容疑者(72)が20日、東京・池袋の東武デパートで買い物中の76歳の女性の手提げ袋から現金が入った財布を盗んだとして、現行犯逮捕された。佐々木容疑者は30年ほど前から池袋周辺でスリを繰り返しており、捜査官の間で有名な存在だったという。
72歳の佐々木容疑者が連行されるニュース報道が流れると、あまりにも若々しい姿に驚く人が続出。どうやら「ちゃん付け」されるのも納得の容姿だったようだ。
先日は男性から現金1億円以上を騙し取った罪などに問われていた渡邊真衣被告が「頂き女子りりちゃん」を名乗っていたことで、その独特のキャラクターに注目が集まったばかり。SNSでは「スリのたえちゃん」について、「頂き女子りりちゃんのパクリ?」などといった声も上がっている。
「過去には銭湯から入浴券を盗む手口で犯行を繰り返し、窃盗容疑などで逮捕された男が、“風呂屋のミッチー”と呼ばれていました。他にも甘党で、犯行時にその場にあるチョコレートやプリンなどを食べ散らかしていた事務所荒らしは“シューガー”や“甘盗”のアダ名がついています。ここまでくるとまるで大喜利のようですが、窃盗犯は常習者が多く、そのため警察官が記入する書類には“通称名”の欄があるのです」(全国紙記者)
特に常習犯のスリには犯罪歴が半世紀を超えるような“大物”も珍しくなく、2016年に警視庁が窃盗未遂容疑で現行犯逮捕した、当時83歳のスリ師は「デパ地下のさと婆」と呼ばれ、24回も逮捕されていたというのだから驚きだ。
「たえちゃん」も、何度逮捕されてもスリをやめることはできなかったようだ。
(ケン高田)