今年11月11、12日に東京ビックサイトで開催された「デザインフェスタ」で発生した焼き菓子店による食中毒騒動が、新たな波紋を広げている。
店が販売していたマフィンを食べた人が、腹痛や下痢、嘔吐などの症状を訴えたことで、ネット上では「デスマフィン」がトレンド入り。みるみるうちに大騒動へと発展した。その後、店はマフィンの管理に問題があったとして謝罪し、約3000個を自主回収すると発表。購入者には返金に応じるとしたが、返送に「レターパック」を指定したことで再炎上を招き、現在も火種はくすぶり続けている。
そんな中、東京・目黒区の保健所が15日に店舗を検査し、体調不良を訴えた7人の便検査やマフィン15個の成分分析を実施。食中毒の原因となる細菌が検出されなかったことで、行政処分を見送ることが18日、分かった。
保健所の判断にネット上では「すげぇな。これ行政処分なしか!」「例のマフィン屋、大勝利!」などといったコメントが続出している。同店を巡っては、厚生労働省が販売されたマフィンのうち9種類約3000個を最も危険度の高いリコール対象「CLASS1」
そんな中、息子がマフィンを食べて食中毒になったという母親が、Xに保健所の検査について真相を明かし、注目を集めている。
「女性のツイートによると、検査に協力したのは8グループ10人のみで、保健所へ届け出たのは体調がほぼ回復してからだったこともあり、菌が検出されなかったといいます。どうやら騒ぎがあってから2日ほど経過してしまったこともあり、原因が特定できなかったようですね。あれほどの大騒動になったにもかかわらず、協力者が少数に留まったことも影響したのかもしれません」(週刊誌記者)
目黒保健所は店に対して保管状況を含め指導を行ったというが、何となくモヤモヤが残ったままだ。
(ケン高田)