「来季は日本球界入り」の情報も…「WBCのベストナイン」台湾人メジャーリーガーの実力

 19日に行われた「アジアプロ野球チャンピオンシップ2023」の決勝で韓国を4-3で下し、アジア王者に輝いた新生・井端ジャパン。その初戦でぶつかったチャイニーズタイペイと日本野球界に関連する一報が飛び込んできた。

 年齢制限などの出場制限がある今大会にはエントリーされていなかったが、今春のWBCでチャイニーズタイペイの代表メンバーとして活躍した内野手のジャン・ユーチェンが、移籍先として「アジアのプロチームとも交渉中」だというのだ。

「ジャン・ユーチェンはWBCのベストナインにあたる『オールWBCチーム』の一塁手にも選出されたユーティリティプレーヤーで、実力は折り紙付きです」(スポーツ紙記者)

 28歳のジャン・ユーチェンは母国のプロ組織を経験せずに米球界に挑戦した。紆余曲折を経て、今季はレッドソックスで39試合に出場したが、現在はFAとなっている。

「本職はショートです。ただ、内野はどこでも守れますね。21年インディアンズ(現ガーディアンズ)で89試合に出場し、22年はレギュラー争いに食い込んでくるのではないかと期待されていました。右方向へのケースバッティングもできるので、重宝される選手でもあります。アジア系の内野手では肩が強いほうです」(米国人ライター)

 台湾でプレーする可能性も残されているが、メジャー残留か日本球界入りの二択で考えている可能性は十分にある。

 ジャン・ユーチェンを漢字表記すると「張育成」。本人がすでに来日しているとの情報もある。来季の日本球界のダークホースとなるか、その動向が注目されるのである。

(飯山満/スポーツライター)

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