山下達郎「私の音楽は不要」だけじゃない…中森明菜やファンの行為にも「激辛苦言」

 シンガー・ソングライターの山下達郎が、7月9日放送のラジオ番組「山下達郎の楽天カード サンデー・ソングブック」(TOKYO FM)に出演、一部のファンに「きっとそういう方には私の音楽は不要でしょう」と言いきった。

 きっかけとなったのは、山下が所属する音楽プロダクション・スマイルカンパニーと契約していた音楽プロデューサー・松尾潔氏が7月1日に更新したツイッター。松尾氏は同社とのマネージメント契約が中途で終了になったことを報告後、「私がメディアでジャニーズ事務所と藤島ジュリー景子社長に言及したのが理由です」と説明し、「私をスマイルに誘ってくださった山下達郎さんも会社方針に賛成とのこと、残念です」と綴った。

 松尾氏は5月15日放送の福岡RKBラジオの生番組で、ジャニーズ事務所の創業者・ジャニー喜多川氏の所属タレントへの性加害問題について、藤島ジュリー景子社長が記者会見を開くべきなどと発言していた。

 松尾氏のツイートを受け、山下はラジオ番組で「松尾氏がジャニー喜多川氏の性加害問題に対して憶測に基づく一方的な批判をしたことが契約終了の一因であったことは認めますけれど、理由は決してそれだけではありません」と説明し、そのほかの理由については明かさなかった。

 ジャニーズのタレントに数々の楽曲をしてきた山下は「性加害を擁護しているのではない」としつつも、「それについては知っていることは何もない」といい、ジャニーズのタレントに「敬意を持って接したいだけ」と主張。自身の考えについて、「忖度、あるいは長いものに巻かれていると解釈されるのであれば、そういう方々には私の音楽は不要でしょう」と結んだ。

 注目されたのは「私の音楽は不要」発言。ファンを突き放した表現などとして批判の声もあがったが、実は山下が刺激的な言葉を放つのは珍しいことではない。過去にも感情的な発言を繰り返していた。

「有名なのは歌手の中森明菜を酷評した件でしょう。1986年発売の中森のアルバム『CRIMSON』には、山下の妻でシンガー・ソングライターの竹内まりやから楽曲提供された『駅』が収録されています。中森の『駅』を聴いた山下はアレンジや歌い方に激怒したといいます。自らアレンジをし直して竹内の87年のアルバム『REQUEST』にセルフカバーとして『駅』を収録しました。後に山下は竹内のベストアルバムのライナーノーツで、『アイドル・シンガーがこの曲に対して示した解釈のひどさに、かなり憤慨していた』と暗に中森を批判しています」(芸能記者)

 中森だけでなく、ライブの観客にも苦言を呈していた。

「17年9月放送の『サンデー・ソングブック』でリスナーの質問に答え、自身のライブで大声を出して歌ってしまうというファンに対して、『一番迷惑なアレです。あなたの歌を聴きに来ているのではないのです』とバッサリ切り捨てています。あまり大きな声で歌うのも考えものですが、ほかにも言い方があったのでは」(前出・芸能記者)

 歌声は甘いが、言葉は激辛!?

(石田英明)

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