ライブ中に搬送…BUCK-TICK櫻井敦司さん、桑名正博さんを襲った「脳幹出血」の恐怖と予防対策

 ロックバンド・BUCK-TICKのボーカリストの櫻井敦司さんが10月19日、脳幹出血のために亡くなった。公式サイトが同24日に発表。57歳だった。

 公式サイトによると、櫻井さんは19日、横浜のKT Zepp Yokohamaでのライブ中、病院に救急搬送。同日午後11時9分、脳幹出血のため息を引き取ったとのことだ。

 25日発売のスポーツ紙によれば、櫻井さんは1曲目を歌い終わった際、ステージ上の階段でふらつき転倒。その後、3曲目まで歌い切ったが、呼び寄せたスタッフに肩を借りるなどしてステージを後にしたという。

 櫻井さんを襲った脳幹出血で、歌手の桑名正博さんも2012年、59歳で亡くなっている。桑名さんは自宅で脳幹出血により倒れ、病院へと救急搬送。意識不明の状態が続いたが、入院から104日目に息を引き取った。

 いったい、脳幹出血とはどんな病気なのか。

「脳の中にある脳幹は呼吸したり心臓を動かしたり、生命の働きをコントロールしています。その脳幹の血管が破れて出血する病気が脳幹出血。眼球運動障害や手足の運動麻痺などの症状があらわれ、出血が大きい場合は、数時間で死亡するケースもあります」(医療系ライター)

 櫻井さんも桑名さんも50代の若さで命を落としているが、予防法はないのか。

「脳幹出血など脳卒中の最大の原因は、高血圧だと考えられています。高血圧によって動脈硬化が進行すると、血管が脆くなり、破れやすくなります。高血圧を予防するには、塩分の過剰摂取や暴飲暴食、運動不足を避けることが重要。特に50代以降は、家庭用血圧器などで血圧の管理をしっかり行うことが、転ばぬ先の杖となるはずです」(前出・医療系ライター)

 脳幹出血対策に限ったことではないが、日々の健康管理がやはり最も大事か。

(石田英明)

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