マスク氏は「見栄えが良くなる」と言うけど…Xの「仕様変更」にブーイング殺到!

 10月5日より、Xへの投稿で、記事URLを貼り付けた際にサムネイル画像とドメイン名のみ表示されるように仕様が変更されていることが確認された。これまではその記事にもともとあったページタイトルなども一緒に表示されていた。

 この変更にネット上では、《記事リンクなのかただの画像なのかわかりづらい》《貼られているのが何のニュースなのか判断できない》など不満の声が殺到している。

「Xに記事URLを貼り付けると、OPG(オープン・グラフ・プロトコル)と呼ばれるものが表示されるようになっています。ただ、これまでのOPGでは、記事のタイトルとサムネイル画像、ドメイン名、記事の一部が表示されていましたが、現在ではサムネイル画像とドメイン名のみになっているのです。例えば、アサ芸Bizの記事URLをXに貼り付けると、記事内で使用されている画像がサムネイル表示され、その画像の左下の上に小さく『asagei.biz』というドメイン名が表示されるだけとなっています」(ネットライター)

 OPGの変更については8月時点ですでに報じられており、Xのオーナーであるイーロン・マスク氏も「私が直接提案したもので、かなり見栄えが良くなるだろう」と投稿していました。しかし、必ずしもサムネイル画像が記事内容をそのまま伝えるものではない可能性もあり、サムネイル画像とドメイン名だけでは《リンク先の内容がわからず読む気にならない》といった声も上がっている。

「Twitterを買収して以降、マスク氏は仕様変更などを次々と行っていますが《あの変更は良かった》という声はほぼ見られません。また、ロイターの報道によると、Xは毎月の広告収入が前年比で半分程度になっているといいます」(ITジャーナリスト)

 マスク氏はXの全面有料化を示唆しており、これについても反対の声が相次いでいる。今のところ、マスク氏の描くXの未来がユーザーや広告主の思いと合致しているとは言えないようなのである。

(小林洋三)

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