軍トップが娘にひざまずき…ジュエ「格上げ」と金正恩「スーツにサンダル履き」の真相

 ロシアのコズロフ天然資源環境相らが出迎える中、12日早朝、特別列車で露朝国境そばのハサン駅に到着した北朝鮮の金正恩総書記。今後は場所を移し、いよいよプーチン大統領との4年ぶりの首脳会談に臨むことになる。

 ところで、そんな正恩氏の周辺で、同氏の後継者問題が真実味を帯びてきている。北朝鮮事情に詳しいジャーナリストが、驚きを隠せない様子でこう説明する。

「実は先日、北朝鮮が軍事パレードの映像を公開したのですが、これまでは主席壇貴賓席に座っていたジュエ氏が、なんと正恩氏と並んで主席壇特別席に座っていたんです。2月の人民軍創建日や建軍節パレードの際は、妻の李雪主氏でさえ主席壇貴賓席だったことを考えると、彼女をあの位置に座らせたということは、権威的には妻以上であることを示したということ。さらに、映像の中には北朝鮮軍最高階級にある、朴正天軍政指導部長がジュエ氏の前でひざまずくシーンも確認されたことで、多くの韓国メディアが、北朝鮮でいよいよ本格的に4代世襲に向けた準備が始まったようだ、と伝えています」

 とはいえ、まだ10歳ちょっとの子供にしか思えないジュエ氏をなぜ今、後継者としてアピールしなければならないのか。その理由の一つが、かねてから噂される正恩氏の健康不安説だ。正恩氏は身長170センチ前後だが、体重は140キロほどあるとされ、見た目にも肥満であることは隠しようがない事実。

「かねてから、糖尿病をはじめとした生活習慣病を患っているという噂が絶えず、それが原因かどうかはわかりませんが、最近はスーツにサンダル履きという姿が目に付きます。痛風なのか、あるいは糖尿病が悪化したのか、いずれにしろ公式席上でスーツにサンダル履きは不自然ですからね。何らかの理由で、靴が履けない状態であることが推察されます」(同)

 確かに先月18日、台風6号の被災地を視察した時も、21日に朝鮮人民軍海軍東海艦隊を視察し、戦略巡航ミサイルの発射訓練に立ち会った際も、全員が軍服姿で正装するなか、正恩氏だけは足元がサンダル履きだった。

「実は、同氏の公式席上でのサンダル履き姿は2021年にも度々あり、米国のラジオ・フリー・アジアの取材に応じた韓国統一医療研究センター長が、『前足の甲の部分に風が通るようになっている靴。つまり通気性の良いと思われる靴を選んで履いている可能性がある』と語ったことで、痛風説や水虫説が浮上したことがあります。正恩氏の病状は正確には分かりませんが、健康不安と後継者問題はいわばセットですからね。今回のサンダル履きと、主席壇特別席に座ったジュエ氏の映像により、再び健康不安による後継者説が信憑性を帯びたことは間違いないでしょう」(同)

 プーチン大統領との首脳会談をよそに、正恩氏周辺で噴出する様々な憶測。はたして真実はどこにあるのだろうか。

(灯倫太郎)

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