LINEの新サービス「オープンチャット」が開始早々カオス状態!?

 8月19日、LINEはメッセージアプリの「LINE」で“グループトーク”機能を拡張し、不特定多数のメンバー最大5000人と同時にチャットが楽しめる「オープンチャット」のサービスをスタートさせた。
 
「オープンチャットは共通の趣味を持ったメンバーが集まり、雑談や情報交換を楽しむことができる従来の“チャット”に似たサービスで、トークルームには友だち登録をしていないメンバーも入ることができます。ルームによっては管理人からの承認やコード入力が必須な場合もありますが、基本的には見ず知らずのメンバーとトークすることになるため、サービス提供前から懸念の声もありました」(ITジャーナリスト)
 
 そしていざサービスが始まるや、禁止事項に該当するはずの《交際相手を求める行為や出会いを目的とする行為をしている》との指摘が続出。さらにトークルームごとにプロフィールを変更できる仕様のため、暴言を吐いたり卑猥な投稿をする者が次々に現れたのだ。
 
 この状況にLINEは、違反行為を行った者に対して「投稿の削除、強制退会、オープンチャットの利用停止に加え、LINEアプリ本体の利用停止の措置を行いますのでご注意ください」と注意を促し、「特に多い重度の違反行為」にあたるものとして、前出のような具体例を示すに至った。また、不適切な単語や表現を「NGワード」として運営側が設定し、自動的に削除する機能も導入している。
 
「こうした事態になることは、昔のパソコンでのチャット同様に避けられない面もあり、どんなに注意喚起をしても出会い目的や卑猥行為を“やり逃げ”する者は出てきます。“通報機能”も完璧に機能するとは限らないことから、不快な思いをしたら自己判断でグループを退会することをお勧めします」(前出・ITジャーナリスト)

 便利で画期的なサービスだけに、ヘタなことで停止にならないことを祈るばかりだ。

(小林洋三) 

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