日本時間8月2日にトレード期限を迎えるMLB。大谷翔平のエンゼルス残留が確実視されているが、同チームがプレーオフに進出するためには、“死の8月”を乗り越えなければいけない。7月29日からのブルージェイズ戦を皮切りに、ブレーブス、マリナーズ、ジャイアンツといった勝率5割超えの強豪チームと対戦し、この約1カ月間を勝率6割で乗り切らなければならないという。
7月28日放送のテレビ朝日系「羽鳥慎一 モーニングショー」に出演したスポーツジャーナリストの古内義明氏は、エンゼルスのチーム状況について解説し、「問題は最多の16人が故障者リストに入っていることなんですよね。ケガ人が非常に多いですよね。トラウトが返ってきても、レンドンとかですね。あとピッチャーがどれだけ…」と述べたところで、長嶋一茂が「そうだよ!」と語気を強め、「レンドンなんてぜんぜん話、聞かないじゃない。最初はすごいバッターだって言ってたけどさ、この2、3年ぜんぜんだよ。何やってんですかね」と苦言を呈した。
ここで羽鳥慎一アナが「全力出さないと勝てないし、全力出すとケガするし…。体考えたら盗塁もしないほうがいいし、無理しないほうがいいですよ。でも無理することによって、こうやって(エンゼルスは)勝ってる」と述べると、玉川徹氏は一茂にこんな質問を投げかけた。
「プロってすごいね。だからみんな全力で(バットを)振ってるのかと思ったら、全力で振ったら体壊れちゃうから、少し力抜いてやってたんですか?」
これに一茂は「違いますよ」「みんな全力でやってますよ」と全否定。続けて「だってみんなスポーツってそうじゃないですか。アメフトの選手が頸椎捻挫しちゃうから、骨折しちゃうからってタックルに行かないってあり得ないじゃないですか」と語っていた。
「実はこの日、大谷選手のチームメイトでともに主軸を担っていたマイク・トラウトの話題になりました。トラウトは7月初旬に骨折し、早ければ8月中にも復帰できるそうなのですが、玉川さんが驚いたのは、その骨折した理由。接触プレーでも死球でもなく、自身のスイングパワーが強すぎるため。グリップエンドにかかる有鉤骨という部位に強い衝撃がかかって、骨折してしまったそうです。これに玉川さんは興味シンシンで、全力でスイングすると骨折のリスクが高まるというイメージが植え付けられてしまったのでは…。とはいえ、一茂さんが言うように、骨折を恐れてスイングの力を抜く選手などはいないようなので、不慮の事故と捉えるべきでしょう」(スポーツジャーナリスト)
プレーオフ進出をかけて厳しい連戦を強いられるエンゼルス。これ以上、ケガ人が出ないことを祈るばかりだ。
(福島シゲル)