じつに輝かしいデビューとなった。
今夏にセルビアのパルチザン・ベオグラードへ加入したばかりの日本代表FW浅野拓磨が8月8日、UEFAヨーロッパリーグ予選3回戦1stレグのマラティアスポル戦に出場し、見事なゴールを挙げて勝利に貢献している。
ハイレベルな強豪クラブが一同に会するヨーロッパリーグへの出場権がかかった重要な大一番で、浅野は後半開始からピッチへ投入されると、66分にMFササ・ズジェラルのスルーパスで抜け出し、その快速スピードを生かして一気に突破。そのまま右足を振り抜いて豪快にネットを揺らし、チームに貴重な追加点をもたらした。
「プレシーズン中のテストマッチや親善試合ではなく、ヨーロッパリーグの予備予選という“本気の公式試合”でデビュー弾を決めたことは賞賛に値しますし、加入したばかりのパルチザンで幸先よく信頼を掴み取ったと言えるでしょう。ゴール後にはホームのファンにトレードマークの“ジャガーポーズ”もお披露目、自身の俊足とキャラクターを現地サポーターに認知してもらうことができたはずです。日本のファンからも『スピードは申し分ない』『がんばれジャガー!』『トラップミス、シュートミスもなくキッチリ決めた!』『かなり爽快なゴールでした』『このまま怪我もなく順調に活躍してください。日本から応援しています』などと後押しのコメントが数多く投稿されています」(スポーツライター)
コンディションや体調にムラがあり、シーズンを通した活躍に繋がらず、安定感や継続性に欠けていた浅野だが、2019-2020シーズンはそんな課題を克服してくれるだろうか。ひとまずパルチザンにおいて、ロケットスタートを切ったことは間違いない。
(木村慎吾)