同僚クラブ嬢にアレを聞いたらクビ!? 夜の街のコンプラはこんなに厳しい

 夜の街は秘密厳守だ。客にはもちろん、同僚キャストであっても、個人に関する情報はお互いに固く守らなければいけない。収入や家族構成、掛け持ち嬢の昼職についてなど、プライベートなことを詮索するのは絶対NG。これはコンプライアンスに対する意識が向上する以前より鉄の掟とされてきたが、昨今ではさらに厳しくなっているようだ。都内の艶系クラブ店で1年前から接客業務をしていた28歳の女性Nさんは、「コンプライアンス違反をしてしまった」と打ち明ける。

「私の1番太いお客さんは会社経営をしている方でした。かなりの頻度で店に来てくれて、私としても1番大切なお客様だったので、多少のお願いはなんでも聞いているような状態でした。ある時、そのお客様が、同じく店で働くAちゃんの事が気に入ったというので、彼女をオーバー場内(※複数のキャストを指名すること)をして、席についてもらうことになったんです。それからは、そのお客様相手に2人で接客するようになりました。あくまでも本指名は私ですが…。Aちゃんとはもともと親しかったわけでもなく、その席で会話する程度の間柄でした」

 同僚キャストのAさんと2人で接客するようになって数日、Nさんは客からあるお願いをされたという。

「Aちゃんの誕生日が近かったので、お客様がAちゃんにプレゼントを渡したいと言ってきたんです。もちろん、Aちゃんも喜ぶだろうし、賛成しました。さらにお客様は、Aちゃんを喜ばせたいからと言って、『プレゼント選びのために、Aちゃんの好みや、好きな色をさりげなく聞いてほしい』と、私にお願いしてきました。お客様の頼みだと思って、普段は席でしか話をしないAちゃんに、ロッカールームで『好きな色とかある?ブランドとか何が好き?』なんて、探りを入れるように聞いたんですが、これがダメだったみたい。“サプライズだから”とお客様に念を押されていたので、バレないように質問したのですが、それをAちゃんが不審に思い、お店に相談したみたいです」

 同僚キャストに好きな色を聞いて客に伝えるという行為を店は良く思わなかったようで、その後Nさんは店を辞めるよう言い渡されたという。好きな色を知られるぐらいで…と思うかもしれないが、キャストの情報を聞き出し、客に伝えるという行為を良しとしていては、今後トラブルに繋がりかねない。現在、新たな職を探しているというNさんは「夜のクラブのコンプラがこんなに厳しいなんて」と嘆いていた。

(浜野ふみ)

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