優香が老人に壁ドンされてディープキス/平成‐令和「女神の芸能史」(3)

 90年代のトレンディドラマの女王・鈴木保奈美(56)が、唐突に肢体を晒したのは、映画「いちげんさん」(00年、メディアボックス)だった。

「たぶん脱ぐことがないだろう女優の筆頭に入っていたのに、まさかのベッドシーンを披露。外国人留学生と雨宿りの流れで部屋に入ると、鈴木がおもむろに脱ぎだし、畳の上に横たわったら、手のひらサイズのバストの先がピンと勃っていました」(秋本氏)

 後にも先にも脱ぐことを封印し、生涯ただ1度の貴重な艶作品となった。

 佐々木氏が「話題になっていたので、映画館にすぐに観に行った」のは、吉高由里子(34)が二十歳の時に公開された映画「蛇にピアス」(08年、ギャガ)。

「ARATA(現、井浦新)扮する全身タトゥーのドS男に拘束されたり、首を絞められながら行為をする新境地を見せた。吉高のバストは大きいわけではありませんが、清楚で神々しい極上のエロスを醸していて、スクリーンで観てよかったと思える作品でした」

 脱がなくても興奮をそそる、芸能史に残るキスシーンを見せたのは、映画「羊の木」(18年、アスミックエース)に出演した優香(42)だ。映画ライターが解説する。

「介護施設で働いている時に、老人に壁ドンされながら半ば強引に唇を奪われます。そのまま受け入れると優香の舌が前後左右に絡み合い、クチュクチュと卑猥な音を響かせるんです。一度、唇が離れた後も荒々しい息遣いのまま、すぐにディープキス。男の欲情をかき立ててくれました」

 元号が変わって「主役」に躍り出たのは、田中みな実(36)だった。令和元年に初写真集「Sincerely yours…」(宝島社)を刊行すると、

「食い込むランジェリー、上半身マッパの手ブラ、さらにはプールであざといポッチカットも披露。60万部超えの大ヒットを記録し、新たな美のカリスマを生みだしました」(芸能記者)

 当時は「最初で最後になる」と発言していたが、水面下で第2弾が進行中という話も聞かれ、実現を願うばかりである。

 一方、21年に「バスト革命」を起こしたのは倉科カナ(35)だ。グラビア時代は水着仕事も多かったが、女優になって本格的な濡れ場はなし。それでも実力で主演クラスまでのし上がった矢先、女性誌「an・an」(マガジンハウス)の「美胸」特集号に電撃参戦。大胆にも表紙で、はち切れんばかりのバストの迫力を見せつけたのだ。

「年に一度の恒例企画で、トップ女優が出るのは珍しいことです。表紙の破壊力はすさまじく、上半身を脱いで腕ブラをしているのですが、隠しきれないほどのボリューム感。ここまでやるのかという意外性も相まって、深く記憶に刻まれる衝撃的写真でした」(佐々木氏)

 時代とともに脱ぎ方や見せ方も変わるが、この時代にもまた新たなボッキン伝説を残してほしいものだ。

*週刊アサヒ芸能6月22日号掲載

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