東急歌舞伎町タワー「ジェンダーレストイレ」が波紋!LGBT法案にも影響か

 新宿・歌舞伎町のど真ん中にそびえ立つ高層複合施設「東急歌舞伎町タワー」が4月に開業した。「好きを極める」のコンセプトの下、様々なイベントが計画されているが、中でも注目されているのは、施設の中にあるトイレだ。性別に関係なく利用できると謳った「ジェンダーレストイレ」が物議を醸しているのだ。

 施設の2階に設置されているトイレは男女で分けているのではない。入口が左右に分かれていて、左側には男性用の小用のトイレがある。これはわかりやすいが問題は右側だ。入口から進むと、ジェンダーレストイレ5基、女性用トイレ5基、男性用トイレ2基、多目的トイレ1基と、4種類13基の個室トイレが並んでいる。

 SNSには「化粧直しをしているときに普通に男性が一緒にいる状態」と不安視する声が寄せられている。しかも、個室は上下に隙間がなく密閉された構造になっており、「引きずり込まれるかもしれない」と恐怖心を覚える女性もいるようだ。

 作家の門田隆将氏は自身のTwitterに「要するに女性は男と『隣同士』で用を足す。凄い時代が来たもんだ。これがおかしいと思わない人が、私には信じられない」とコメントしている。

 折しも、先進7カ国首脳会議(広島サミット)を前に、岸田文雄首相はLGBTなど性的少数者への理解増進を図る法案の成立を期し、自民党内では賛成派と反対派の対立が深まっている。この「ジェンダーレストイレ」をめぐる騒動は法案の行方にも影響を与えそうだ。

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