「長嶋派か、王派か?」エモやんの直球質問にV9戦士・柴田勲が「驚きの回答」

「長嶋さんは神様ですよ。王さんも長嶋さんを特別視ですよ。成績は王さんの方が上でも、王さんがそう見るから、オレたちもそう見るじゃない」

 巨人V9時代(65‐73年)、長嶋茂雄、王貞治とともに「1番センター」のレギュラーポジションを維持した柴田勲氏はそう言った。野球解説者・江本孟紀氏のYouTubeチャンネル〈エモやんの、人生ふらーりツマミグイ「江本孟紀」〉に出演してのことだ(4月15日)。
 
 江本氏が「長嶋派、王派といった派閥は巨人にあったのか?」と質問すると、柴田氏は首を横に振り、王氏は「飯でも食いに行くか?」と気軽に誘ってくれる兄のような存在。長嶋氏から誘われることは無かったという。
 
 しかも、もし飲食店で鉢合わせしたならば、
 
「王さんなら『王さん、どうも。一緒にどうですか?』ってなるけど、長嶋さんが来たら『長嶋さん、どうもご無沙汰しております。柴田です』…柴田ですって挨拶する必要もないけど」

 と言いながら、慌てて席を立ち、緊張の面持ちで腰を折る仕草を見せたのだ。
 
 柴田氏によるとミスターは、歌謡界であれば美空ひばり、映画界なら石原裕次郎に匹敵する、野球界において「別格のスーパースター」だという。
 
 藤村富美男、村山実、田淵幸一、掛布雅之氏…と、阪神の「ミスタータイガース」は2代目、3代目と継承されていったが、歴史ある巨人でも「ミスタージャイアンツ」は長嶋茂雄だけ。それほど長嶋氏の存在感が他を圧倒していたということだろう。

(所ひで/ユーチューブライター)

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