3月29日、食品メーカー「大塚食品」が日本共産党の複数の議員らが同社のレトルト食品「ボンカレー」のパッケージを模した宣伝画像を作成していることについて、公式サイトで関与を否定した。この対応を受け画像を作成した議員らは相次いで謝罪したが、ネット上では呆れ声が聞こえてくる。
「問題となっている宣伝画像は、3月23日に共産党を応援する人物がベースを作成し、自身のツイッターアカウントで無料配布したことから、練馬区議会議員の小松あゆみ氏や元衆議院議員のさいとう和子氏などおよそ20名の党員が画像を制作し、自身のツイッターなどに投稿していました。画像はボンカレーのレトロパッケージを意識した作りで、党員の顔写真と共に『オツカレー』『疲れたら、寝ようではありませんか』『日本共産党』といったキャッチが並べられています」(ネットライター)
ボンカレー風宣伝画像がツイッター上で拡散するや、販売元である大塚食品が「一部ソーシャルメディアにおける当社製品と類似したパッケージデザインの使用について」の告知を公式サイトに掲載。「当社は特定政党および、特定政党の選挙活動に一切関与をしておりません」と関係がないことを訴えると、宣伝画像の製作者や画像を使用した党員らが自身のツイッターで続々と謝罪するに至った。
「共産党は3月18日に津駅前での演説会に許可なくアンパンマンに酷似した着ぐるみを登場させ謝罪したばかりで、昨年もピカチュウ似の着ぐるみを着た人物が選挙運動中の写真にうつり込み物議を醸しました。人気キャラクターや人気商品にあやかりたい気持ちはわからなくもないですが、権利があるものに便乗してしまう認識の甘さを正さない限り、支持を得ることはなかなか難しいでしょうね」(フリージャーナリスト)
国民へ訴えかける方法が何かズレている。
(小林洋三)