オリラジ中田を超えた!「芸人ユーチューバー」のトップは東京03

 お笑い芸人によるYouTubeの登録者数ぶっちぎりNO.1は、オリエンタルラジオ・中田敦彦の「中田敦彦のYouTube大学 -NAKATA UNIVERSITY」。実に506万人ものチャンネル登録者を抱える。中田はオンラインコミュニティ「PROGRESS」も、月額980円で運営。5500人を超える会員数を誇り、YouTuber芸人でも数少ない“億円プレイヤー”だ。

 芸人登録数2位は江頭2:50の「エガちゃんねる EGA-CHANNEL」で366万人。キングコングの梶原雄太の別人格であるカジサックによる「カジサック KAJISAC」は244万人。18年に世界最大規模のオーディション番組「La France a un incroyable talent」で決勝に進出したピン芸人・ウエスPの「ウエスP -Mr Uekusa- Wes-P」は220万人で、全世界で視聴されている。

 そして、彼らより登録者数は見劣りするものの、テレビの第一線で活躍しながら芸人YouTuberとして高い数字を叩きだしているのが東京03だ。メンバーの飯塚悟志、角田晃広、豊本明長の全員が俳優、CMタレントとして引っ張りだこ。3月4・5日に日本武道館でコントライブを初開催すると、チケットが即日完売するほど高い人気だ。

「東京03 Official YouTube Channel」はチャンネル登録者数73.4万人だが、驚くのはその視聴回数。ブレイク前から開催しているライブで披露してきた長尺コントをノーカットで公開しているが、1000万回視聴超えが5本もある。本ネタはすべて100万回再生を超えており、1000万回に迫るネタも数本。YouTube用企画ではなく、過去素材だけで驚異的な数字をコンスタントに叩き出しているのは、東京03だけだ。

 この逆が霜降り明星。粗品で2、せいやで1、コンビで2の計5番組を開設。企画は漫才にゲーム、チャレンジやどっきり、音楽関係やショートコントなど、YouTubeででき得る企画を完全網羅。売れっ子テレビタレントと思えない量と更新頻度の高さだ。

 テレビで十分活躍している芸人がYouTubeに力を入れる理由は、幅広い年齢層のファンの獲得のため。もちろん動画再生による収益もあるが、テレビ企画につながる二次的利益もあるという。

「近年は、YouTubeネタがテレビ企画につながるパターンが増えています。チョコレートプラネットの『悪い顔選手権』は、YouTube発企画の好例。940万回視聴を超えるメガヒットコンテンツで、テレビ番組でも多くの俳優さんが挑戦しました。昨年火がついたのは、お笑いコンビ・きしたかのの『高野さんを怒らせたい。【きしたかの】』。高野正成がどっきりを仕掛けられ、キレまくるという内容。どっきりの精度と高野のキャラが買われて『ラヴィット!』や『水曜日のダウンタウン』(ともにTBS系)に数回出演しました」(芸能記者)

 テレビや舞台だけではなく、動画配信にも活路を見いだす芸人たち。生き残り方は多岐にわたっている。

(北村ともこ)

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